奇跡としか言いようのない勝利だった。
今日は雨の影響でピッチが非常に滑りやすく、ボール扱いにミスの
出まくったヴェルディ。
パスやトラップでミスを連発しているにも関わらず、とにかく前線の
選手はワンツーパスにこだわり、ダメな日ヴェルディの典型の
ような展開となった。
逆に鳥栖はホームの利と雨を活かして、得意の肉弾戦に持ち込み、
ヴェルディは常に劣勢を強いられる展開だった。
今日勝利に値したのは紛れもなく鳥栖のほうであっただろう。
その上後半30分あたりで前節の殊勲者、福田健介が2枚目の
イエローで退場。一人少なくなった。
万事休すかと思われたが、その中で奇跡が起きた。
後半40分、ヴェルディはPA内で左サイドバックに入っていた
高橋祥平が倒され、PKをゲット。
これを晃誠が難なく決め、その後しっかりと1点を守りきった。
この勝利は何かの啓示ではないのか。
そんな気さえ起こる程、ありえない勝利だった。
土肥のスーパーセーブ連発の時点で何かの力が働いているかの
ように見えていたが、これだけ攻撃陣がダメダメな日にこんな形で
勝利できるとは。
もう1敗どころか1分もできない状況で、この勝利の意味するものは
とてつもなく大きい。
もっとも、この日福岡が難なく北九州に勝利している通り、全勝を
達成したとしても福岡を上回るのは相当に厳しい状況であることは
間違いない。
でも、とにかくまずは第一の天王山となるであろう千葉、福岡との
連戦までは何としてでも連勝を続け、真の昇格争いを演じるところ
まで持っていって欲しい。
そこで自力で跳ね返されるのならば本望とも思えるだろうが、
その前で力尽きるところは見たくない。
とにかく、一戦必勝の日々は続く。