本田、松井、大久保。
日本の躍進はこの3人の先発があったからだという事に
異論を挟む人はいないだろう。
岡田監督が紆余曲折を経て辿り着いた、自らへの原点回帰
によってもたらされた守備への自信。
しかしどうやって攻撃を構築するのかという部分に関しては
ほとんどアイディアを有していない監督の戦術は、この
3人に委ねられた。
この3人に当てはまるのは、
「気が強く、自力突破が出来る」こと。
要は攻撃の上で自己完結出来るということだ。
その上3人とも海外経験があったことも大きかっただろう。
海外選手に対し、必要以上の怖さを抱いていない。
相手の力量を素直に計れるから、見極めた上でどんどん
仕掛けられる。
オシムさんが大久保のことを「独善的プレーばかり」と批判
しているが、この独善的プレーをする選手がいなければ
この結果はついてこなかっただろう。
なんせ、しっかり作り上げてきたチームではなく、たまたま
ハマったチームなのだから。
岡田監督の守備戦術に、世界基準の突破力を有す
アタッカー3人が見事にハマり、この結果が出ている。
日本が守備的に臨むことで結果が出ていることは確かだが、
攻撃陣にも改めて着目すべきだろう。
この3人は確実に世界に通用している。
実はこの3人、岡田ジャパンでは結構冷遇されてきたの
だが、その理由は独善的プレーをすることがある為だったり、
守備をサボることがあるからだったり。その辺だろう。
だがその独善的プレーに今は助けられている。
日本人は元々真面目だ。
少しくらい独善的なほうが、攻撃要員としては頼もしい。
そういう意味でも、この3人がW杯という大舞台で活躍して
くれるのは、これを見た子供への影響を考えると相当
大きいなぁと、ふと考えた。
大久保と松井に得点取らせてあげたい。
今後の日本の子供達のためにも。
そこも岡ちゃんの運でなんとか宜しくお願いします。