松田監督になってから2連勝、しかも2-0という完勝に近い結果で

迎え、このまま波に乗って行きたいところ。

その相手はこのところ6試合負けなしと調子の上がってきた福岡。


<今日のスタメン>


       平      河野



レアンドロ                 飯尾


       服部     晃誠



藤田                    健介

       富澤    バウル


           土肥


SUB:義成 廣井 菅原 永里 高木俊



このところ良いサッカーが出来ている理由の一つである、FW河野

という起用法、そして前節殻を破った平が2戦連続のスタメンと

なった。

そして注目の高木俊幸はしっかりリザーブに。


試合開始早々からブロックをしっかり作って守りを固めるアビスパに、

今日のヴェルディはこれまでの2試合とは対照的に前線の動きが

あまりなく、窮屈な試合を展開してしまう。


近場のワンツーばかりを多用してしまい、正直内容的には一番悪い

試合となってしまった。


なんと言ってもここ2試合で見られていた、前線が後ろを狙う動きが

全く見られない。あと両サイドへ流れてボールを引き出す動きも

少なかった。

そのため中盤が信じて上がりきれず、それに伴って両サイドバックの

上がりも遅くなってしまい、攻守共にサポートが遅れる結果を招いてしまった。


窮屈なパス回しを相手に奪われると、すぐ引かざるをえないDFライン

につられてボランチも下がってしまうため、セカンドボールも上手く

拾えなかったり、相手ボールホルダーへのファストチェイスも、これまで

よりあまり良くは出来ていなかったと思う。


そんな流れに業を煮やしたのだろう。

前半30分ごろにバウルがカウンター気味に左サイドを駆け上がっていく。

そのシーンこそチャンスにはならなかったが、その後少しずつ前線に

動きが見られるようになっていく。

そしてそんな流れになってきたなと思っていたら、急に先制点の

場面が訪れた。

晃誠→レアンドロと渡り、PA内右に走りこんだ河野へ絶妙な

スルーパスが。

河野が切り返したところで空いてDFに当てられたボールが飯尾の所に。

それをヒールで返した所にいたのはすぐ動き出していた河野。

それを絶妙なゴロのシュートでゴールに入れた。


この時の流れは非常に良かったと思う。

この試合で河野が走りこむ動きを見せた初めてのシーンだったし、

それがしっかり得点に繋がったことを考えれば、やはり前線が動けば

チャンスはやってくることを物語るゴールだったと思う。


前半はその後、あまり動きもなくまた停滞して終了といった感じ。


後半に入ると、前半より前線の動きがよくなり、ややスムーズに

試合を運ぶことが出来るようになった。

ただ、相手のワントップに長身の大久保が入ったことによって、

シンプルな放り込みによって幾度か危ないシーンも作られた。

試合中2度、バーにも助けられた。

何とか1-0で逃げ切ったものの、正直今日は運が良かったと思う。

正直完勝という感じはなかった。


後半入った俊幸はやはり面白かった。

スピードを武器に何度か仕掛けたし、シュート意識も高い。

左サイドからカットインしてのシュートに自信を持っていると言って

いたが、見ていてもそれは伝わってくる。

今のところシュートはりきんでしまっていてフカしているが、一度

ゴールを決められれば恐らくもっといいシュートが見られるだろう。

とにかくチャンスがあったら勝負。

そんな意識が伝わってきて気持ちの良い選手だ。


昨日はU-17で弟の善朗も素晴らしい得点を決めた。

やはりこの高木兄弟は今後のヴェルイディを担っていく逸材だ。

試合後のインタビューで河野も言っていたが、早く俊幸に得点を

与えてあげたい。



それと来期若手を育てなければならないわけで、その辺を考えれば

このまま結果を出してもらって、来期は松田体制でシーズンを闘いたい。

そのくらい今のサッカーには未来を感じることが出来るし、ポジティブ

な思いを抱くことができる。


これで無失点の3連勝。

今日の内容はやや及第点とはいかないが、調子の良いアビスパ

相手に無失点という結果は非常に評価できると思うし、フロックでないと

感じる。


今後も非常に楽しみだ。