来期より我らがヴェルディを運営してくださる、

東京ヴェルディホールディングスから挨拶文が掲載されました。



御 挨 拶


拝啓 日頃から東京ヴェルディを支えてくださっておりますファン・サポーターの皆様、ホームタウン・行政関係者様、スポンサー様、株主様、クラブOB・御関係者、その他支援者の皆様におかれましては、心から御礼申し上げます。
 既に発表されております通り、私たち東京ヴェルディホールディングス株式会社は、日本テレビ放送網株式会社が保有している株式会社日本テレビフットボールクラブ(「東京ヴェルディ」)の株式を譲り受けることになりました。つきましては、10月1日より、創立40周年を誇る名門クラブの新たなスタートとなります。
 崔と渡貫は、自身が読売クラブのユースチーム出身者であり、このクラブに育てていただきました。読売クラブ~東京ヴェルディに受け継がれているクラブスピリットや伝統を、多くのOB・関係者様とともに共有し、大切にしております。小崎はこれまでにローカルスポーツのリーグ・球団の再建に携わってまいりました。
 また、私たちは、チームスタッフ・クラブ職員の努力と多くのサポーターの皆様、支援者の皆様の温かい支えにより、ここまでクラブが成長できたものと認識しております。
 そして、日本初のクラブチームである東京ヴェルディは、かつては日本サッカー界屈指の強豪サッカークラブでした。だからこそ私たちは、クラブOBを中心とした新経営体制にて、「Reborn(再生)&Victory(勝利)」の合言葉の下、大資本に頼らずとも、再び日本で最高(上質)のサッカーを追求し、地道ながらも頂点を目指していきます。
 また、新生・東京ヴェルディは、現在でも日本屈指であるユース部門以下の育成組織・普及組織を更に強化発展させていくことで、地域密着並びに多くの子供たちの健全育成と秀でた選手育成を責務とし、自立した選手育成モデルにより、ヴェルディのトップチームまで再興していく所存です。
 最後に繰り返しとなりますが、クラブの再興には、皆様すべての更なる御支援があってこそ、成し得るものと自覚しております。そのために新生・東京ヴェルディは、皆様に対してクラブ一丸となり、オープンなクラブ作りを目指していきますので、今後一層の御支援、アドバイスを頂戴いただけますよう何卒宜しく御願い申し上げます。
 私たちはヴェルディの新しい挑戦を成功に導くべく尽力していきます。必ずや「ヴェルディ・ドリームス」を成就させ、再び誰もが誇れるクラブにしたいと考えております。


2009年9月24日
東京ヴェルディホールディングス株式会社
代表取締役会長 崔  暢亮
代表取締役社長 渡貫大志
取締役 小崎貴紀


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こんな大変な状況で再建に乗り出そうとしていただけたこと、
感謝してもしきれません。

これまでの日テレの出向役員主導でのチーム運営が酷い有様で
あったことで、ここまでの事態になってしまいました。
勿論個々人ではヴェルディに愛や心血を注いでくれたスタッフの方は
いらっしゃったのでしょうが、それが一枚岩ではなかったり、思惑が
それぞれ違ったりでここまでの状況になってしまったこと。
それが表しているのは結局、チームをなんとかしようという気持ちが
第一ではなかったということでしょう。

そんな中でこういうチームを再生しようと立ち上がってくれたことは、
並々ならぬチームへの想いを感じずにはいられず、OBとはいえ
なかなか出来ないことだというのは容易に想像がつきます。

もうね、僕らも腹くくるしかないですね。

今まで僕らを悩ませてきたものは、フロントがヴェルディへの愛情が
ないのではないかという不信感。
信じよう信じようと思っても、ちょっとした出来事があればその懸念が
ちらついてしまって、良い関係を築けないできました。

しかしその心配はもういりません。ヴェルディ愛を第一に考えてくださる、
この東京ヴェルディホールディングスと共に、今度こそヴェルディを
1から作り直すチャンスです。

正直な話、今シーズンの初めで日テレからの経費削減を言われ、
チームが自主採算を目指すという方向性を打ち出してから、

「ああ、もうヴェルディはがけっぷちにいるな。今まで出来なかった
ことをそんな簡単に出来るわけがないし、日テレに任せていたら
下手をするとチーム自体が消滅するかもしれない・・・」

と思っていました。
個人的には今回のチーム権譲渡のこの話は、少し光が見えたという
感じです。
ただ、博打であることは間違いない。
少しずつでも上方修正されるのか、もしくはチーム消滅が早まるのか、
そういう選択であると思います。

でも、僕はどのみち厳しいチーム再建を目指すのなら、チーム愛
溢れる人たちを信じてみたい。
チームとサポが一体となって、再建を目指し、それでダメなら諦めも
つくかもしれない。それが率直な気持ちです。


来期から相当厳しいチーム状態になるでしょう。
勿論1年目からJ1昇格争いなど考えるわけにはいかないでしょう。
しかし、ビジョンはしっかりしている。
優秀な下部組織を最大限に活かし、若手を育ててチームを強くする。
その中には少し育った選手がJ1へ買われていくなど、今までにあまり
味合わなかった屈辱も受けることになりましょう。
でも、そういう地道なチーム作りを成功させていかなければ、再建など
ありえない。

何年も我慢の時が続くかもしれない。
でも、チームがあり続ける限り夢を持てる。

横浜FCだって甲府だって、マイナスからのスタートでJ1までこぎつけた。
ヴェルディはそんな状況に比べればまだ恵まれているはず。
やってやれないことはない。



それには我慢が必要。
でも我慢には慣れてるでしょ?
だからそれを継続するだけです。
我慢しましょう。それが僕らに出来ることです。