前節今一番チーム状態が良くない福岡にやや苦戦しながらも、

しっかり勝ち点3をとり、今期2度目の連勝を決め、6月負けなしで

終えることが出来た。

しかしながら、負けなしとは言っても3勝3分であって今欲しいのは

勝ち点3の積み上げ。もう引き分けでいい試合なんてひとつもない

わけで、今後は連勝をどれだけ重ねられるかという勝負。

3連勝のかかったこの試合は非常に重要だった。


ではスタメン。


       平本     大黒



レアンドロ                 永里


       服部     晃誠



藤田                    福田

       高橋     土屋


           土肥


SUB:義成 河村 滝澤 井上 林


3人の出場停止でどういう布陣か注目されたが、蓋をあけてみれば

エルゴラなどの予想フォメ通り。今期初出場となった福田など、普通

に予想しづらいにも関わらず、幾つかの媒体でバッチリ当てられたと

いうことは、今週何度も同じフォメで練習していたのだろうか。


さて、試合展開は、開始早々3分くらいか。

いきなり試合が動く。

いい流れからの大黒のシュートをGKがはじいて初コーナー。

そのCKを服部が蹴り、いい球筋で放たれたキックは相手DFをうまく

外した高橋祥平の下へ。

それを完璧に突っ込みながらのヘディングでミートし、ゴールへ突き

刺した。17歳の今期初ゴールだ。言うことなし。


なんとしてでも欲しい先制点をアッサリ奪ったヴェルディは勢いづく。

その後10分ほどはヴェルディの勢いが勝り、いつものボールキープ

からゆったりした流れで攻めを展開した。


しかしその後落ち着いてきた愛媛が反逆に出てきた。

試合開始から繰り返していたサイドアタックが効を奏してきはじめ、

幾度かサイドから形を作られた。しかしバウル、祥平を軸としたDF陣が

踏ん張り、無失点で切り抜ける。


そうするとまたヴェルディに流れが。

徐々に前線からプレスが効き始めると、そこからは完全なヴェルディ

ペース。ゆったりと大きくピッチを使ったボールキープで相手を揺さ

ぶり、開いたサイドを攻略してセンタリング、又はワンツーでカットイン

しつつミドルを狙うなど、幅広い攻撃を仕掛け続けた。

そして前半はそのまま1-0で折り返す。


後半に入ると、またも先手を打ったのはヴェルディ。

いい流れから中央を突破すると、左サイドに開いたレアンドロが

カットイン。相手DF二人の間を狙ってループシュートを放つと、

それが綺麗に相手ゴール右隅に決まり、あっさりと追加点を

奪うことに成功した。


その後もほぼヴェルディペースとなり、幾度ものチャンスを作ったが

結局ノーゴール。相手の攻撃もシャットアウトしてしっかりと3連勝

を飾った。



今日目立ったのが、今期初出場だった福田をはじめ、出場停止の

3選手に替わって入った選手全員が素晴らしいパフォーマンスを

したこと。


先制点を奪った祥平はDF面でもミスなしの素晴らしい出来で、富澤

のスタメンを脅かすくらいの安定感だったし、福田はメリハリが効いて

いて攻撃にアクセントを加えていたし、永里は素晴らしい運動量と、

幾度ものドリブル突破で攻撃のリズムに変化を加えていた。


今日出た3選手を見れば、今までスタメンだった選手もうかうかして

いられないという印象を強烈に持ったはずだ。ここに来てこれだけの

選手に活気が出てきたということは、いよいよチームが一つの方向性

を信じて自信を深めている証拠。

今後に向けて非常に楽しみな気分にさせてもらえた。



そして今日、仙台xC大阪がドローで終わり、甲府も栃木に対し痛い

引き分けとなった。これにより遂に3位の仙台に対して勝ち点10に

まで詰め寄ることに成功し、いよいよ射程権が見え始めようとして

いる。


今後ヴェルディは下位の相手との対戦が続く。

しかし中2~3日の強行日程だ。


今日高木監督は大黒、レアンドロ、服部を途中から休ませる余裕

も見せた。この采配は見事であったと思う。と同時に、監督も遂に

獲りに行く構えを見せ始めたのではないか、そういう気がして

ならない。


さぁ、ここからヴェルディの猛反撃を見せよう!