J’s GOALより試合後選手コメント
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00080046.html
選手にもわかってほしいのは、あのブーイングはほとんど
の人が、面白い試合を見たいとかそういうことで行った
ものではないということ。
相手は今期JFLからの昇格組であり、今期ここまで
まだ全敗で無得点の栃木を相手に完全にゲームを支配
されたことに対し、そして第一節からのチームの出来を、
流れを見て「このままではいけない」と節に感じている
からこそのブーイングであったということを。
短絡的に、つまんない試合見せやがってという意味で
とられてしまっては全く意味がない。
ヴェルディは昇格を目指すチーム。
ただJ2で頑張るだけでいいチームではない。
頑張ってるんだからいいじゃん、ではチームは強く
ならない。
選手が頑張っているなんてことは重々承知なんだ。
でも、見ているとなんだか「形」を作るために頑張って
しまっているように見える。
カウンターのシーン、全員が一気にサイドに散らばる。
中に走る選手は大黒のみ。
攻撃時、狭い片側サイドで愚直にマークのついている
選手にワンツーのボール。
やっと前を向いたと思ったら横ばかりをキョロキョロ。
前に仕掛けようという意図が見える選手は河野だけ。
サイド攻撃という選択はいい。
でもこれじゃサイドばかり意識していて、中、中になって
いた昔と全く変わらないじゃないか。
誰もが決め打ちでサイドを見て、セオリー通りのワンツー
しか狙っていないから、簡単にボールを当てられてしま
う。河野以外誰も仕掛けないから怖さがないんだ。
レアンドロを入れないとキープできる起点が作れない
からボールが回らないで攻撃の形が作れない。
そんなのは戦術のあるチームとは言えない。
ただ個人の特性を当てはめただけだ。
岡田ジャパンと何ら変わらない。
チーム戦術もない、個人で打開することもしないでは、
点が獲れるわけがないし勝てるわけがない。
僕は、今日のマッチデイプログラムに書かれていた
海江田さんのコラムでの最後の一文が全てだと思う。
「問われるのはプレーの成否ではなく、トライの意識を
尖らせること。」
チームとしての形を忠実にこなそうとするあまり、勝つ
ためにトライすることを忘れてしまっているような気が
してならない。
このブーイングによって、
「フザけんなサポーター、見てろよ」
という気になって自分が決めてやるという気持ちになる
選手が何人か出てきてくれることを願う。
それが相手に怖さを与え、ボールがまわるようになる
きっかけになるんじゃないかと思う。
前に一人しかいないなら第一選択は仕掛けることを
選んでほしい。それが出来なければ強いチームには
なれない。勝てるチームにはならない。