だいぶこの騒動も落ち着いてきたところですが、まだ様々な

ところでその余波は大きく、議論が重ねられています。


発端がガンバの悪名高きサポグループの起こしたことという

こともあってか、ガンバ側の対応は凄く早かった。しっかりと

した沙汰が下るまでには、そのサポグループの普段着用

している服などを着ての観戦を禁止するなどしている。

そして投げ入れなどに参加した者の該当が済んだら厳しい

罰則を用意していることも示唆している。

ガンバ側がとったこの行動には拍手を送りたい。


その点レッズ側のとったリアクションは当初、少々他人事

というか厄介ごと持ち込まれたなという空気が感じられた。

オフィシャルに掲載されたコメントには、最初ガンバサポ

による迷惑行為がとういうようなことを列挙し、レッズ側では

そのような一部サポ同士が起こしたいざこざに一般客を

巻き込んでしまったことの陳謝に終わり、その後の対応策

に関しての示唆などは全くなかった。


そもそも、今回の事件はガンバサポのアホグループが

いなければ起こらなかったことではあるが、そもそもレッズ

というチームのサポ自体が荒くれ者の多いイメージで

とられているのに、緩衝地帯が狭かったり、ペットボトルの

持込が出来たりと他の人気のないチーム以下の試合運営

であったことも今回の事件の一因になっている。

そもそもガンバ側の挑発したり水風船の投擲などを目撃

していた緩衝地帯にいた警備員はなにをやっていたのか。

どのチームでもそうだが、この警備員、単なるバイト君だか

らいるだけで実際は何の役にも立たない。それがわかって

いるからこそガンバ側はああいった挑発を続けていたの

だろう。


少なくとも、浦和側はこの時点ですでに

・緩衝地帯の狭さ

・ペットボトル持込可

・警備員の見てみぬフリ

これらの3点を見直すことを示唆するべきだった。

正直ハタから見ていると、次の日事の外大きく報道された

から慌てて対応策を練っていますよと声明を出したように

見えてしまった。

実際は当初、しっかり協議した上でじゃないと軽はずみな

ことは言えないので出さなかった声明だとしても、後手を

踏んだように見えてしまった時点でそれは失敗だと思う。


もちろん今回浦和側は「元々は被害者」的立場。

しかし単なる被害者ではなく、それに乗じて暴れたレッズ

サポであったり、そういったところとは関係なかったに

せよ、試合後難癖をつけて更に荒れさせる原因を作った

闘莉王や都築などは批判されてしかるべき者達。

少なくとも浦和側が結果的に白になっていないのはこう

いった部分がやたら見えるからだろう。イメージだけの

問題ではない。



浦和側がチームとしてもっと早く対応していたなら、もっと

ガンバ悪しの風潮になっていたであろう。結局、試合だけ

でなくフロントにおいてもこの試合はガンバに軍配が上がっ

たと言わざるを得ない。



今後、Jリーグ側からどんなペナルティが与えられるのか、

凄く興味のあるところです。

今までは柏の名古屋戦での暴動と、FC東京の灰皿に

罰金1000万が一番重い判例だったけれど、今回は恐らく

それより重い処分が下るだろう。それだけ今注目されて

いるカードであるし。


もっとも、これで勝ち点剥奪というのはないだろうと僕は

思っている。しかし、今回サポ同士が起こしたことなので

無観客試合というのが最も相応しい処分だろう。

今年いっぱい、浦和×G大阪は無観客試合。

サポとは元々「チームを応援でサポートする」ものだ。

チームをサポートできない状態に追い込まれることがコア

サポグループにとって最も痛いことであり、一般サポも

巻き込まれることでそういう「おバカなグループ排除」の

気運が高まることも助長できる。


こういうことがチームにどれだけ迷惑がかかるかということ

を一度わからせないといけないし、他チームにもそういった

輩はたくさんいる。


特にヴェルディサポとしては唯一あちらさんから一方的に

仕掛けてきそうなお隣さんのグループへの抑止力になって

いただきたいものだ。もう灰皿みたいな事件は勘弁。