いやー、最っ高に面白い試合でした。
守るミランとこじあけるアーセナル。
がっぷり4つの攻防は凄く見ごたえがあった。
勝負の決め手は、解説の宮内さんも言っていたけど、攻撃の
サブメンバーの質。ミランでは流れを変えられる選手、ここぞ
でやってくれそうな選手が見当たらなかった。
対するアーセナルには、
見事駄目押し点をアシストしたウォルコットをはじめ、
この試合でやっと出場へのゴーサインが出たファンペルシー、
若手ながら勝負強いベントナーなど、
誰が出てもなにかやってくれそうなメンバーが控えていました。
試合はとにかくアーセナルが左右を広く使って、細かいパス
ワークとサイドからのクロスでなんとかミランゴールをこじ開け
ようとする展開。この攻撃が見事。ミラン相手にこの攻撃が
出来るということは、今シーズンのアーセナルは本物である
ことが証明出来たと思う。
もう一つ証明出来たことは、遂にアデバヨールが一本立ち
出来たこと。この試合で1トップをミラン相手に堂々と務め
あげた。ほとんどの時間をネスタとカラーゼにマークされ
ながら、あれだけボールに絡み、ほとんどボールを失わない
上、時には自ら突破もしてみせた。しかも前線からの怒涛の
チェイシングもお見事。あの体力は凄すぎる。
もっとも、ミランにチャンスがなかったわけでもなく、前半に
2度あった決定的チャンスをどちらか決めていたら、ミランが
逃げ切っていた可能性が大きかったように思う。
特にパトは決めたかったねー。
決勝点も再三チャンスを作っていたパスワークではなく、
まさかのセスクのロングシュート。絶妙なコースと最高の
位置のワンバウンドで、ビッグセーブを見せてきた絶好調の
カラチにもなすすべなし。
あのゴールで、また一つセスクは選手としての価値を
上げたと思う。
ミランはここ数シーズン思っていることだけど、やっぱり
そろそろ大きな改革をしないとダメかもしれませんね。
パトという軸になれる若手が出てきたからこそ、今替え
ないと他のビッグチームに遅れをとりかねない。
現状はカカやパトといった個人技に頼るしか道がなくなって
いるだけに、そろそろチームとしての形を見出せなければ、
今後はもっと厳しくなってくる。ネスタだってガットゥーゾ
だってピルロだってもう若くないんだし。
とにかくアーセナルが激勝で突破。
エドゥアルドの穴もきっと本命のファンペルシーが埋めて
くれるハズ(また怪我しなければ…)。若いだけにこのまま
勢いにのって一気に優勝なんてこともあり得るけど、僕と
しては優勝よりもまずは、調子を取り戻したバルサと次に
対戦してもらいたい。どっちのパスサッカーが強いのか、
美しいのか、多分やるなら今しかないと思う。
きっと最っ高の回しあいが見られると思う。
パスサッカー好きであるハズのヴェルディファンには堪ら
ない試合になること間違いなしでしょう!