遂にこの日が来た。

第4クールが始まる時、連勝を続けてここまで来れれば、ひょっとすると

自動昇格の芽が少しは出てくるんじゃないかと思っていたのだけれど、

その連勝をしっかりと続け、しかも周りが軒並みバタバタとしてくれた

おかげで、なんとこの試合に勝てれば、暫定ながら自動昇格圏内の2位

に上がることが出来るという、ウチにとってはなんとも奇跡に近い流れが、

この第4クールでは起こっている。


とにかくヴェルディとしては連勝を続けるしかない状態だったので、正直

ライバルを倒すこととかは二の次三の次といった感じだったのが、

しっかりライバルの福岡と京都を下すことに成功。ここまで上手く行くと

単なる勝ち点3の積み上げ以上の効果が気にしないようにしていても

感じられてしまう。ハッキリ言ってウハウハな状況。まさかここまで順調

に行くとはね~。


ここまでの流れを受けて、札幌に負ける訳には行かない。

いや、なんとしてでも勝って、昇格戦線をもっと混沌とさせなければ。

とにかくウチは下を見てはいられない。上にどんどん落ちてきてもらって、

団子レースの中を駆け抜けたい。今更下に抜かれることを考えてたら、

どのみち昇格なんて出来やしない。上を蹴落とすこと、ヴェルディ自身が

勝ち点3を積み上げていくことだけを考えるべきだ。


だって7連敗以降、今この場所にいられるかどうかが勝負であり、それは

奇跡に近い状態かもしれないと、皆が腹をくくったことだったと思う。

しかも何度も4連勝に失敗して、3位に上がるチャンスも何度も逃したにも

かかわらず、だ。取りこぼしもいっぱいしたし。

本当に今考えても奇跡としか言いようが無い。


だったら奇跡を起こしてやろうじゃないの。

もう自力で奇跡を起こし得るところまで来た!

今期、奇跡は何度も起こしてきたと思う。ターニングポイントとなる所も

何度と無く通過してきて、やっとこの位置なわけだ。


ただ、本来ならもっと楽にこの位置にいられたかもしれないと、僕は

思っている。それはとてつもなく大きなターニングポイントとなってきた

試合の札幌戦に、毎試合善戦しながらも苦い思いをさせられ続けてきた

からだ。どの試合も勝てた。が、結果は2敗1分。


札幌戦のターニングポイント(うろ覚え注意…)

1戦目=7連敗の真っ只中、この時点で3連敗だったかな確か…。

      初先発の金澤の爆発もあって一進一退に試合を進めるも、

      健介の中盤でのパスミスから決勝点を献上。ここで勝てて

      いたらあそこまでチームが崩壊していなかっただろうし、

      札幌がここまで走ることもなかったハズ。


2戦目=取りこぼしの2引き分け中で、なんとしてでも勝って流れを取り

      戻したいところだった(と思う)この試合は対札幌戦の3試合の

      中で一番内容で圧倒していた試合だったように記憶している。

      が、幾度と無くあったチャンスを決めきれず、相変わらずの

      曽田のヘッドに沈み0-1の敗戦だったと思う。この時期は

      札幌も調子が悪く、やはりここで叩いておけば調子を落とせて

      いた公算が高かったと思う。


3戦目=この試合もヴェルディは比較的優位に試合を進めたが、フッキ

      がロングシュートばかりを狙ってしまい、中々決定機を作れず

      にいた。が、1-1で迎えた残り時間わずかになり、フッキの

      ロングシュートが遂に実を結び勝ち越し。このまま勝てると

      思っていたのに、交替で入ってきた直後の石井に角度のない

      ところからの難しいボレーをロスタイムに決められ、ドロー決着。

      ヴェルディが札幌に最も勝ちに近づいた時だった。

      予断だけどヴェルディってこういうやられ方伝統的に多い気が

      する。東京ダービーの時もロスタイムに同じような難しいボレー

      を入ってきたばかりの馬場に決められたし…。


札幌とはこれまで、前節勝利した状態で当たっていない。要は連続して

勝ち点を失うことは許されない状況で当たり、いずれも見事に勝ち点を

失ってきた。しかも、毎試合互角以上、むしろヴェルディが押している

展開が多い。それをいつもいつも「それが入るのか」というやられ方で

涙を飲まされてきた。


が、今回は違う。

札幌は前節連敗を止めたとはいえ、遂に念願のデフレスパイラルを経験

されて、恐らく今までのような馬鹿ヅキは起こらないだろうと思う。

むしろヴェルディは前節の京都戦、同点に追いつかれてもしょうがなかっ

た展開を運にも助けられて連勝を伸ばすことが出来た。しかもその運を

発揮したのが2位京都から。その前の水戸戦も運が働いたし、福岡戦も

運が働いたと思う。

そう。運気が今舞い降りているのは我らがヴェルディなのだ。

ここまで僕は、札幌には運で負けてきたと思っている。

運がこちらに向くのならば、必ず勝てる。


この文中、「自力で奇跡を起こせる」と書いた。

それはこの試合に勝利することが最も近道であること、しかもそれは

もしかすると、奇跡中の奇跡、J2優勝を成し遂げることも出来るかも

しれないと思っている。


その理由は、札幌は前節連敗を止めた。しかも布陣を替えて臨み、

3-0の圧勝という結果でだ。

ここでヴェルディが札幌にまたも不覚を取るとどうなるか。

それはまたも自信を回復されてしまい、連勝していた時期に戻り得る

ということ。2位の京都が今節引き分けたことで、また風が吹き始めた

と思われる危険性も高い。


僕は現状、まだ札幌のメンタルは戻りきっていないと見ている。

ここで昇格争いライバルとなったヴェルディに叩かれれば、嫌がおうにも

下を気にせずにはいられなくなってくるハズだし、やっと止めた連敗と

いう空気も忘れさせることが出来るハズ。


要するに今後も札幌は先行き不安な状態を引きずることになり、

勝ち点を落とす可能性が高いということ。これを狙いたい。

今こそ、ヴェルディを今期最も苦しめて来た相手である札幌を打ち倒し、

奇跡を起こしてやろう!

ラモスが言っているように、「一生忘れられない週」にしよう!