オーストラリア戦を見て目の保養をしたことでなんとか精神的に立ち直った
ので、改めて今節札幌戦の考察(というか雑感)を。
今節はお待ちかねのゼ・ルイスの復帰ということで、
スタメンはこんな感じに。
船越 フッキ
ディエゴ
服部 海本
大野 ゼ
富澤 戸川 一柳
義成
SUB: 柴崎 永井 悠介 金澤 広山
ゼ・ルイスの相方は菅原ではなく大野。このあたりがスタメンを見てどう
影響してくるかと心配していたのだけど、酷いパターンではなかったとは
思う。まぁ、特に良くもなかったけど…。
ただ、ゼ・ルイスが入るとやはり左右への散らし・ボール配給のタイミング
という点でクオリティが高い。もっとも今日はいつも以上にフッキが持ちす
ぎていた感じを受けたので、左右のサイドを上手く活かせず。
そのせいでなかなか決定機を作るまでには至らなかった。
まぁ山形戦と比べれば全然マシではあったが…。
とにかく今日は前節の劇的ロングシュートで気を良くしたのか、フッキが
同じ形でゴールを狙うシーンが多く、何本もバイタルのあたりから強引に
撃っていた。ほとんど枠に行かず、フリーの選手も使えていなかったので
そこで攻撃が淡白になっていたと思う。フッキの悪いクセだ。
札幌のほうは相変わらずのロングボール戦法だったが、前半と後半で
厚別の強い風を想定しての形を替えてのロングボールは流石策士
三浦監督だなぁと思った。
まぁかといって僕の嫌いなサッカーであることに違いは無いのだが。
ヴェルディとしてはそこまでピンチという場面があるわけでもなく、セット
プレーをとにかく気をつけたい展開が続いた。
結局残り10分まで試合は動かずにいたが、警戒していたそのセット
プレーにやられてしまう。また曽田だ。
これで「またか」と思っていた直後、ヴェルディが簡単に左サイドを崩し、
センタリングをフッキが決めてすぐ同点に。ずっと中央ばかりを攻めて
いたヴェルディが点を獲ったのがサイドからのセンタリングというのが
なんとも皮肉な形であった。そして札幌DFラインが落ち着かずにいた
その直後に、またしてもフッキの豪快ミドルが炸裂。本日何本も試合中
練習していたことがここでようやっと活きた形になった。
これであとはロスタイムも含めて約5分を守りきれば勝ち、という状況。
この後のヴェルディのバタバタぶりが酷かった。ロングボールやクロスを
集中力の欠如か、焦りからか、ミスも含めてことごとくコーナーキックを
与えてしまったり、折角のゴールキックを義成がすぐロングで蹴って相手
にボールを渡してしまったり、色々戦い方があっただろうに、結局蹴りあい
の展開に。そんな中で両チームとも決定機を迎えたもののどちらも決め
きれずにいたのだが、最後のプレーであったはずのコーナーキックを
途中出場の石井に難しい角度から決められてしまいTHE END。
ヴェルディとしては悔やんでも悔やみきれない失点だった。
他サポが見たら面白い試合なのかもしれないが、正直この試合の重要性
を考えたらヴェルディにとって一つの負けより悔しい試合だったと思う。
この試合で僕が重要視していたのは一点。
守備ラインの出来だったのだが、今日はここ3試合よりは若干マシに
なったとはいえ、相変わらずラインは低めだしあまり効果的なプレッシャー
をかけられるには至らなかった。もっとも、前節に比べれば富澤が戻って
きてくれたことで左サイドはそこそこ安定していたように思う。
問題は右サイドの一柳。
ここ数試合見て、正直レベル的に他のCBに比べ何枚か落ちる。
今日もそこを狙われていたし、実際相手選手に対しチェックが遅いため
簡単にプレーされてしまっていた。U-22で一時期数試合スタメンで出て
いた頃のようなアグレッシブさは影を潜め、相手に身体を当てにいけない
苦しい状態が続いてしまっている。正直早く土屋か萩村に帰ってきてもら
わないと。むしろゼ・ルイスをCBに入れてボランチを菅原+誰かという
チョイスにしたほうがいいのではないかとさえ思う。
それから酷いのが義成。もともとクロス処理は課題ではあったのだが、
ここのところ日を追うごとに酷くなっていっている気がする。ここ最近
クロスに対しては全て中途半端なパンチングばかりだし、今日もボール
の軌道を見誤ってファーサイドでどフリーでヘディングされてしまったりと、
どうも信頼性に欠ける。ここをなんとかしてもらえないと、正直吉原早く
帰ってこないかなということにもなる。頑張ってほしいところだ。
とにかくこれで2連続引き分け。
もう後が無い。京都は着々と勝ち星を積み重ねていってしまっている。
ヴェルディもこんなところで止まっていられない。実質京都がこの状態
に入るともうそうそうは負けないだろう。となると狙うは仙台との3位争い
か落ちてくることを見越しての札幌というのが僕の読みだ。だが流石に
勝ち点14差(現在11差だが1試合少ないため実質では14ということで)
は厳しい。
嬉しいことに仙台も今節引き分けてくれたため、勝ち点差は4のまま。
もう入れ替え戦になんとか滑り込むしかJ1復帰への道は厳しい状況に
なってきてしまったが、とにかくまた昇格戦線に復帰するためにも、
何が何でも勝利を続けていくしかない。
苦しい状況に戻されつつあるが、続く福岡とC大阪との試合をなんとか
連勝して流れを取り戻したい。
そういえばゼ・ルイスの交替は怪我だったのだろうか、足がつっただけ
なのだろうか…。またカカトで離脱とかだったら嫌だな…。