遂に達成した4連勝!
しかも昇格争いライバルの仙台を相手にしての勝利は本当に大きい!
というか、正直今期の昇格を狙うのであればここは必ず勝たねば
ならない試合だと思っていた。
前回の大きなヤマであった、4連勝のかかったホーム札幌戦に
敗れたことでこの試合にヤマが回ってきてしまったが、ようやくそれを
乗り切った。今後を考えるとここがタイムリミットだったことだろう。
ともあれ、ヴェルディはこれでようやく昇格戦線に復帰したと言って
いいと思う。
スタメンは通例通り3-5-2
前節との違いは菅原がボランチに復帰し、服部が本職の左サイドに。
船越 フッキ
ディエゴ
服部 海本
大野 菅原
富澤 萩村 戸川
義成
SUB: 柴崎 一柳 永井 悠介 広山
試合の流れは、開始直後から両チームの攻め合いが続き、ちょくちょく
決定機が訪れる展開。そんな中前半20分、船越のポストから左サイド
でフリーになった服部へ、フワっとしたクロスから船越が潰れ、後ろへ
走りこんできたフッキが絶妙のボレー。ヴェルディが先制。このとき、
萩村が腰を負傷して得点と同時に一柳に交替。
その後はやや仙台が押し気味に試合を進めるが、ヴェルディもカウン
ターから決定的シーンを幾度か演出するなど、まだまだどちらに試合
が転ぶかわからない状態で前半終了。
後半に入っても尚、やや仙台が主導権を握り、ヴェルディは主に
カウンターで攻撃していく展開が続く。そんな中フッキに決定的な
GKとの一対一が訪れたが、それを決めきれず。
後半15分過ぎに船越に替えて広山を投入。
それがズバリ的中し、広山の左サイドからのクロスにディエゴが
ダイビングヘッドで合わせ、2-0。
その後は仙台が攻撃を強めていき、ヴェルディは終始押し込まれる
展開。たまのカウンターでしっかり決定機まで繋げるものの、基本的
には仙台が押し込んでいる状態が続く。それを凌ぎつつ、後半30分
くらいにフッキの直接FKが決まり、ここでほぼ勝負アリ。
その後服部のらしくないミスで菅井にゴールを許すが、ロスタイムに
またもフッキの単独カウンターが決まり、4-1で試合終了。
試合の展開は上にも書いたとおり、全体を通して仙台が主導権を握り、
ヴェルディがカウンターの多い展開。理由として、ヴェルディのDF
ラインが引きすぎていたこと、それから仙台の動き回る前線を追い
かけることでボランチがDFラインへ吸収されることが多く、中盤に
スペースが生まれることが多いためそこを使われたことが大きかった
と思う。もっとも、今日は雨が強かったため仙台にもちょいちょいミス
が生まれていたのを見ても、細かくボールを繋げる展開よりは、結果
的に守ってカウンターになったことが効を奏したような気もする。
今日はディフェンスが決定的なシーンで何度も身体を投げ出して
ギリギリで防いでいたシーンが印象的であったが、個人的な見立て
ではその前にマークが振り切られていたり、ポストワーカーに対し
身体を当てにいけていなかったりと、もっと前の段階で直さなくては
ならない場所が多く、なんとかメンタルで守りきったと言わざるを
えない。もう一度前へ前へのディフェンスを確認しあってほしい
ところである。それとポストに救われたシーンも何度もあった。
まぁこういう試合でミス絡みの1失点のみだったというのは、またDFの
自信に繋がるのでいいことはいいことなのだけど。
というわけで、今日はどちらに転んでもおかしくない展開であり、
たまたまヴェルディに4ゴールが訪れ、仙台には運が向かなかった
試合であった。しかしそこが非常に大きいと僕は思っている。
やっと試合内容に運が乗っかってきた。
今日の段階では仙台よりヴェルディの方に勢いがあったということを
物語っていると思う。勝ち運が向いてくれば、この試合のように個人
能力で勝ちを呼び込める。個々の戦力でヴェルディに対抗できる
チームは、J2では恐らく京都と調子のいい時の仙台くらいだろう。
ラモス体制になって初の4連勝、昇格争いライバルの仙台に対し、
勝ち点8差になるか2差になるかという試合での勝利、第3クール
初戦での勝利、ディエゴのゴール、フッキのハットトリック、とにかく
色々な陽の要素を含んだ勝利だったと思う。ここからまだ第3クール
序盤は厳しい相手との対戦が続くが、ここから連勝を5、6と繋げて
いければ、一気に順位を上げていくチャンス。昇格争いに加わったと
思った途端に昇格争いの中心に躍り出ることも出来るかもしれない。
さぁ、7連敗以降着々とハードルをクリアしてきたヴェルディ。
これをモノにしないわけにはいかない。
やっと苦しい障害を乗り越えてここまでこぎつけたのだから、このまま
昇格に向け突っ走ってほしい。今日の萩村もそうだが、やや怪我人が
多いのが気がかりだが、その分出た選手がしっかり結果に繋げている。
ここをこのまま勢いで乗り切って、第4クールに勝負をかけられる位置
にいること。降格したシーズンから考えれば、本当にいいチーム、戦う
ヴェルディに生まれ変わったと思う。まだまだチームとして課題は多々
あるが、その頃と比べれば雲泥の差。なんだか、今日は試合を観なが
らそんなことを思ってしまった。
長かった助走は終わった。ここから全緑疾走だヴェルディ!
PS.仕事の関係で今後頻繁に更新できなくなりますが、できるだけ
試合の考察だけは続けて行きたいと思っていますので、見てくださって
いる方は今後とも宜しくお願い致します。