ついにアンリのバルサ移籍が完了してしまった。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20070626-00000044-jij-spo.html
アンリはアーセナルにとって特別な存在だ。ただ点を獲ってくれるだけで
なく、ボールをキープでき、周囲を使うこともできる。ベンゲル監督の
志向する繋ぐサッカーにおいて、アンリの担っていた役割は相当なウェ
イトを占めていたと思う。特にピレス・ベルカンプが不動のスタメンでなく
なった頃からは、アンリがいてはじめてアーセナルらしさが出ていたと
言っても過言ではないと思う。
もっとも、一昨年のCLでアーセナルが決勝に進んだときはそのアーセ
ナルらしさは表現されていなかったものの、昨シーズンは結果こそ
イマイチだったが、アンリ抜きでもらしさが出せるようになってきては
いた。ただ、らしさがいくら発揮されようが、それで強さを出すのには
多くのゴールが必要。現在アーセナルに欠けているピースは、
「ファンペルシー以外のコンスタントに点を獲れる前線」
ではないかと思う。もっとも、そのファンペルシーも怪我がちなのだが。
やっと計算できるようになりかけているアデバヨールや、昨年獲得した
ロシツキ、少し風格の出てきたフレブも、中盤でこそらしさを見せられ
るようになってきたものの、得点となるとどうも「まだまだ」と言わざるを
得ない。まだセスクのほうが得点力があるが、ボランチの選手にコンス
タントな得点を期待するのは酷というもの。ウォルコットも覚醒するには
まだかかりそうだし。
まぁ、それだけベンゲル時代全盛期の、アンリ・ベルカンプ・ピレス・
リュングベリというカルテットがどれだけ凄かったのかということなの
だろうが。
かといってアンリの移籍金でビッグネームを連れてくるにしろ、アーセナ
ルにフィットするかというのが未知数すぎる。他のチームであればFW
は得点を獲ることのみ重視すればいいが、ことアーセナルはそこプラス
繋ぎの部分も求められるから難しい。しかも持ちすぎる選手はご法度。
そこらへんを考えると、正直ピタっとハマる選手が見当たらない。
アーセナルが誰を獲得するのか、不安もあるが楽しみである。
今のところオーウェンやFトーレスなんかの名前が挙がっているようだが
どうなることやら。