おはようございます。

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

ナカヤ　カズヒロと申します。

現在、大阪にて易占業を営みつつ、タオと陰陽五行の研究に親しんでおります。

どうぞよろしくお願いします。

今日は、陰陽師（おんみょうじ）について話をします。

陰陽師は、平安時代の政府の役職のひとつになります。

その名の通り、陰陽や五行を駆使して仕事をしていたので陰陽師と呼ばれていました（五行師でないのは、陰陽が一番シンプルだからです）。

彼らの一番大事な仕事は、星の動きを観察して暦を作ることであり、また、星の動きが暦通りになっているかを確認することでした。

カレンダーは、国独自の暦を使うため、国が独立しているという意味を持つ大事なものです。

日本では、「自分たちも作らなければいけない」と言いつつも、「中国の暦も使いましょう」というような状態にありました。

そこで、陰陽師は暦を作る役目も担っていました。

また、他にも呪術を使って、帝や朝廷の相談役のようなことも行っていました。

呪われているならば、卦を立てて呪いの原因を探って対応します。

例えば、陰陽師として後世に名を残す安倍晴明は、飢饉が流行った際に大活躍しました。

なにせ、これまで飢饉をやっつけてくれていたはずの神様が願いを叶えてくれないのです。

人々は大混乱に陥りました。

その時に「地獄の神様を祀ろう！そうすれば飢饉をコントロールできる」と言い出したのが安倍晴明でした。

そうやって世情の不安を緩めようとしたのです。

こういったことを役職として行っていた人たちが陰陽師です。

陰陽師には、陰陽師系のひともいれば、密教系（仏教系）の人もいました。

情報の元は一緒です。

陰陽師系の人は、大陸から来る最新の情報を書物で読み取って使っていましたし、密教系（仏教系）の人は、別の名前を使って情報を読み取ったり使ったりしていました。

競争しているイメージがありますが、実際、彼らの間では主導権争いが起こっていたようです。

ところで、陰陽師は本来は占い師ではありません。

陰陽師の仕事の中のひとつが占いなのです。

彼らは、命占的な「この人がこの年に生まれるならこういうことが起きますよ」というアドバイスを行ったり、卦を立てて「ここに旅行に行くなら方違えしたほうがいいですよ」とか「この日が吉日ですよ」というようなことを伝えたりしていました。

ちなみに方違え(かたちがえ)とは、移動する場所が悪い方位と出る場合、一旦悪くない方位に移動して目的地に到達することを意味します。

陰陽師が活躍した平安時代、「この密教系のお坊さんは祓う力が強い」「この陰陽師はキツネを遣う」などという話を聞けば、その人のところに押しかける人が多くいました。

というのも、平安時代の平均寿命は35歳くらいと言われており、生き残る確率が低かったため、人々は命を失うことを強く恐れて、陰陽師に頼らざるを得なかったのです。

卍易の風水でも、陰陽師と同じように旅先などを提案することがあります。

方違えは、吉方位旅行の応用バージョンですが、そもそも私の場合は最初から吉方位をお勧めすることが多いです。

ちなみに大阪の堺には「方違神社（ほうちがいじんじゃ）」があり、方違えの場所を知るための神社として有名です。

余談ですが、陰陽師の話をもっと詳しく知りたい場合は、小説の陰陽師を読まれることをお勧めします。

小説を書く人は、昔の書物からいろいろと調べて書いているので詳しいですし、わかりやすいのです。

個人的には、夢枕獏さんの小説が、逸話や伝説を面白おかしく書いてあって楽しめました。

ちなみに、別記事でもご紹介しましたが、この夢枕獏さんの小説を原作にした岡野玲子さんの「陰陽師」という漫画もお勧めです。

機会があればぜひ読んでみてくださいね。

ということで、今日は陰陽師（おんみょうじ）についてお話しさせていただきました。

当時の彼らの仕事の内容からも、平安時代の人々の様子がどのようなものだったかを伺い知ることが出来ますね。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

また明日のこの時間にお会いしましょう。

陰陽師（おんみょうじ）とはどんな存在なのか