「黒板が見えなくなってきた」

信じられない言葉

うそでしょお?

オルソケラトロジーはじめてから2年経っていない。正確には17ヶ月。


「黒板が見えない?


席は?後ろ?」


凝視1番後ろ」


「えー!でも…1番後ろでも見えてたよね??」

最近ではないけど、1学期だったか1番後ろの席になったとき


1番後ろでも、ちゃんと黒板の字見える??」

と聞くと

凝視「うん、見えるよ」って


このやり取りが私を疑わない人にさせたのだった。


先月のことだ。

朝勉強していたときテキストを見ながら

「よく見えなくなってきた」と子鉄が言った


え?


何言ってるの?という顔で聞き返した。

子鉄が壁にかかった日本地図を目を細めて見た。


私は


気のせいじゃない?と言った。


だってまだレンズを買って17ヶ月なのだ。


見えるはずだ。

そう思い込みたかった。


黒板の字が見えない

本当だろうか。

そうだとしたら

どこまで視力が落ちているのだろう。


身体の成長に伴って目も成長するから

レンズはやがて合わなくなり視力が出なくなる

という話は聞いていた。


とはいえ高額のレンズ

小学生のうちにあと一回買い替えれば

いいんじゃないか?

買い換えるとしたら4年生の冬あたりじゃないか?


そんな覚悟でいたのだ。


予定より大分はやいとにかく今の視力はいくつなのか。今すぐそれが知りたい。


ぎゅうぎゅうのスケジュールのどこで眼科クリニックに行くかそこが最大の問題だった。

月曜日の体操17:30前に行けるんじゃないか?

さっと行って検診してさっと帰って来れば良い。


学校から帰宅した子鉄を待ち構えてすぐに出発


途中かりんちゃんにホワイトデーのお返しを、(ちょうどかりんちゃんがお友達と家の前で遊んでいた)渡して


電車で移動💨


クリニックは混んでいた!

午後受付1500からはじまっていて

到着したのは15:20

すでに待合室は20人ほどの人が待っていた!

軽く1時間待つ

子鉄はリュックに4冊本を持ってきていた。


全て読み終わる頃に視力検査に呼ばれた。


更に30分待たされてから診察室に呼ばれ


視力は左右とも0.9と告げられた。


これまでの視力検査結果


悪く無いと母は思った。


先生が

「黒板見えない?」

と聞く

「見えない!」

と大きな声で答える。

「じゃあ、ひとつ度数をあげるか」


「はい」と髪を揺らして大きく頷く。


私が口を挟むまでもなく

子鉄がさっさと決めてしまった。

先生も私の方を向いて「いいですか?」なんて了承を得ずに

発した言葉は

「じゃあまた呼びますんで」


1.2見えていた感覚からだと

0.9が見え辛いらしい。

近眼と付き合いが長い私からすれば十分な視力だと思うのだが…


早まるけれどレンズを替えても良いか

また10万か…

今月は出費が重なるなぁと気持ちが重くなった。

矯正度数があがったレンズを装着し

20分ほど経った頃

診察室に呼ばれた。


左がお試しレンズになってます。

視力でてますので

左だけで良いかと思います。


使用されていたレンズはとても綺麗なのでこちらで買い上げますね。


「え!?

そんなこと出来るんですか?」

「そうして頂けると助かります!」


つづく