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劣等生の親子と友達になりたがる人などいない。

合格の可能性が低い親子と仲良くしても無駄だし、何の参考にもならないからだ。

もちろん私が挨拶しても、返されないことが多い。

顔をあげて目も合わせているのに、あからさまに返してもらえない時はさすがにヘコむが、ここは我が子に集中する場所。気にしないことにする。

年中からはじめたJ体操は、気づけば新年長の時期になっていた。

その間 新しいお友達が続々と入ってきたが、息子は相変わらず劣等生のポジションのまま。

飛行機バランスや四つ足など基本的な動作は毎日家でトレーニングしている。
普通の子ができるものができないから、とにかく授業の進行を妨げないようにしなければ、と、その一心で日々のトレーニングに取り組んだ。

出来る子というのは、体験だろうが、はじめて取り組む課題だろうが、動きが違う。1年も参観していると、こういう子が目を惹く子なのだなあとわかるようになってくる。

息子は  というと…

相変わらず指示行動がひどい。
例えば、フープの中にあるお手玉の赤と白を入れ替える。1つずつしか交換できません、というお約束。

息子の番になる

腕いっぱいに赤い玉を持ち、白のフープまで移動すると、持っていた玉をドサッと落とし、次は白の玉を…と、ルール無視で交換を一度で済まそうとする。
どうしてだろう?
なぜお約束を聞かないのか。覚えないのか。
できないのは息子だけだ。
先生に厳しく注意される。

ある時は、積み木を高く積むチーム競争で、息子はなぜか積み木タワーの横にぽつんと置く。イメージができていないのか、指示を聞いていないのか。
指示が理解できない息子が入ったチームはいつも負ける。ゲームとはいえ、他の子に申し訳無かった。

私はいつも情け無い気持ちで座っていた。

グループ遊びの体験が少ないのは 私のせいだ。

帰宅後に今日できなかったことを特訓する。
私がお友達役になって、練習をする。
声掛けや、ゲームのルールを何度も何度も。

できなかったことの特訓が終わると、もうひとつやる事がある。
年長クラスになるとJ体操では毎週宿題が出るのだ。

だから親はその日から子に練習をさせなければならない。なぜなら次の週、皆の前でテストをするからだ。

その時できなくても本番までに仕上げて来なければならない。

親の意識が問われる。
出来なければ公開処刑だ。

息子は体操が苦手な分、人一倍努力をしなければならなかった。

ある週は、懸垂のかたちで鉄棒に20秒ぶら下がること。これは鉄棒の上に顔が出た状態をキープしなければならない。
ある週は、なわとびを1分跳び続けること。
またある週は、ボールを頭上に投げ、その間に手を3回叩く。
と、男女問わず難しい宿題が課せられる。

我が家はマンションだが、宿題のために鉄棒を購入した。
猛特訓で息子の手に豆ができてもかまわず続けた。
皆のレベルに食らいつくのに必死だった。

息子のためなのか
自分のためなのか。


涙を浮かべる目の前の息子に
諦めない!って叫んでいた!

批判されるだろうが、自分の人生を息子と一緒にやり直しているような。
自分に言っているような。
たぶん…  そうなんだと思う。

鉄棒にぶら下がる 辛そうな息子に
私はストップウオッチを手にしながら
無表情を装っている。

しかし心の中では頑張れ!を連呼している。


息子は、諦めない。
何度失敗しても
「ぼく、できる!」と言った。


なかでも逆上がりが一番苦しんだ。
私が教えた1週間で惜しいところまでいったものの最後が回りきれず、体操の授業まであと2時間を切っていた。

はじめて課題をクリアできないのか…と諦めかけた時

最後にダメ元で指導を主人と交代した。

ところが主人と交代して2回目であっさり回れたのだ。

教える人が変わると時には有効なのだと証明された一件だった。

こうして息子は努力で次々とクリアしていった。

運動センスゼロの息子に出来ることが増えたこと。
J体操の、あの失敗出来ない雰囲気があったから。
宿題のテストはひとりひとり名前を呼ばれて、全員が見守る中  行われる。


J体操でふと思い出したのだが、ある女の子が授業中に
「それやば〜い!」と言った。

先生がちょっとした面白いことを言い、それに対しての反応だったわけだが

T先生は「いま、誰が言った?」

と、授業を中断し、怒った顔で子供達を見渡した。

誰も名乗り出なかったが、参観しているママ達は誰が言ったのかわかっている。
この女の子のママはさぞ冷や汗をかいていたことだろう。

T先生「絶対言ってはダメ!  そういう言葉遣いは…」

先生はくるっとママ達の方を向いた
「しないでくださいね」

ママ達全員への注意だった。
お受験では普段からの言葉遣い、まして女子校を目指すご家庭では言葉遣いや立ち居振る舞いに細心の注意を払わねばならない。
「たった一度、のことが本番で出てしまう」
と、Jの説明会では失敗した例をたくさんあげ、親に繰り返し注意喚起する。

我が家ももちろん、男の子と言ってもお行儀には、うるさく口を出した。

お受験が終わった今も、靴を揃えること、自分が脱いだ服(パジャマなど)をたたむことは続けさせている。

体操で家庭練習用に購入したグッズ


こま結びの練習に何本か必要だったので

・ボールがのるカラーコーン(ホームセンターにて購入)