美しくない? | まわりから『ありがとう』と言われて、生きていきたい

美しくない?

このオリンピックの女子フィギュアにおいて。
心から、残念だと思う論評に出会った。

あえて、言わせていただく。
日本人だけれど。
あえて、言わせていただく。
金、銀、どちらの贔屓でもないけれど。

金の演技が点数を取るような構成になっていた。
と、その評論は言う。

たしかに、そう言うルールになっているが、
美しくなかったと言う。

論評のその部分には、合意する視点もあっていいだろう。
俺には、よくわからないが。

ただね。。。

そう言うルールで戦っているのだから、
文句があるのなら、
ルールを決めた人に言えばいい。

金を獲った人を美しくないなどという論評は不適切だ。

覚えておいてほしい。

金だ銀だと言うけれど、
その採点のルールを創っている機構があるのだ。

ましてや、100m競争ではなく、
人の感性で評価する競技なのだ。

100m競争だって、
一番遅い人が金メダルだとしたら、
僕だって、出場できそうだ。

芸術性がなかったと、
その人は言う。

俺に、それは、わからない。

でも、人の感性を含め、公正に評価するために
『点数』のしくみがあるのだろうことは理解できる。

そして、その点数の制度は、結局、皆が、合意して、
それに基づいて、オリンピックに参加しているのでしょ?

それでも、その制度に批判があってもいい。
むしろ、それを健全だと思う。

ただね。

そのルールを戦略的に検証して
プログラムを組み立てて勝った金に対して、
『美しくない』という御言葉は
不適切極まりない。

金がルールを創ったわけではないのだから。

文句があるのなら、
ルールを決めた機構に言え。
今のルールでは、私の目から見て、
美しい人が勝てない。と。

ルールに基づいて勝った者者が
美しくないと言われて、
負けなければならないのなら、
スポーツなんて成立しない。

泥臭くたって、
ルールに基づいた点数が高いやつが勝ち。

それが、フェアなスポーツというものだ。