今日、卒業式の娘よ。
娘よ。
今日は、大学院の卒業式だね。
学部生として、クラーク賞を獲って院に行ったくらいだから、
勉強は、できたんだろうね。
社会に出た人が言う。
『学校の勉強など、役に立たなかった』
と。
学歴尊重の価値観のない僕ではあるけれど、
勉強をせずに、『役に立たなかった』と言う人に言う。
『勉強した人にしか任せてもらえない仕事に出会わせてもらえなかっただけだ』
と。
そして、学び続けた君には、あえて、言う。
『役に立たないぞ』
と。
基礎研究を『銭の取れる仕事』に昇華させるためには、
いくつもの壁が立ちはだかる。
今度の仕事は、『学者さん』では、つとまらん。
思考の先は、『最低限地球規模』
その心棒は、持ち続け、表面は、しなやかに。
さて、行こうか。