10年を重ねて
フッと、思うことがあって、
と言っても、『前向きな思い』ネ。
杏里の『砂浜』を口ずさんでいる僕がいた。
『みんな、見せかけの恋や形だけの愛ばかり
もう一度、君に逢えたら、この海、みせたい』
の歌詞に、文句をつけてきた人がいたなぁ。。。
って、思い出していた。
自分の好きな歌に対して、
ズケズケと物言う奴に、腹立たしさを感じながらも、
その『文句』にさえ一理あるからこそ、
自分を笑顔にする解釈を手に入れられなかったな。
あのころ。。。
今、『もう一度、君に逢えたら』。。。
その『文句』にも、笑顔の解釈ができる僕がいる。
自分の成長を感じる。
(笑)
50歳になるころまでの僕は、まさに、
『忙し過ぎる時間と、人と人の間で
落としもの、してきたような思い』だった。
それを感じながらも、走り続けた。
自分の望む生き方を歩んでいるとは思えなかった。
苦しくて、苦しくて、僕は、
父親が人生を歩み始めた。。。否、駆け出した、
父にとっては、まさに、思い出の砂浜に立ち、
『膝を抱えて、目を閉じて』。。。
真夜中の誰もいない海岸で、
声を枯らして歌った。
45歳だったかな。。。
漆黒の海。波音にかき消され、
自分の心以外には、きっと、どこにも届かない大声。
あれから、そろそろ10年だ。
失くしていた『少年のころの思い』
今、少しずつ実現してきた。