お友だち価格?
大学を卒業して、社会に出た。
最初の職業は、『サラリーマン営業』
卒業間近の春休み。
めっちゃ不安だった。
私の給料分まで含めて『買ってくださる』
そんな殊勝なお客様がいるのだろうか?
『買うけれど、お前の給料分は値引きしろ』
と言われても、きっと、返す言葉がみつからない。
無知な社会人一年生が、
自分自身の価値を価格転嫁できる状況だとは
思えなかった。
そんな自分がいた。
懐かしい、懐かしい、思い出だ。
そして、今、思う。
多くのいい大人の社会人が、なぜ、
『稼ぐ』ことを『悪』のように扱うのか。
誰もが『稼がず』には生きていけない。
お客様にとって、
支払う以上のモノを提供すれば、いい。
なぜ、やましさを感じる必要があるのだ。
私のところでは、冗談まじりではあるが、
『お友だち価格』は、高いよ。
と言う。
『友達だから』と言って、
友達から『割り引いてもらう』
そんなことを考えている奴。
そんな『友達がいのない』奴が、
なんで友達と言えるんだ?
友達だからこそ、ご祝儀相場で買ってやれよ。
それとも、なにかい?
お前さんは、自分自身の仕事では、
友達から取らない分、
友達ではない人から、余計に頂戴しているのか?
ひどい商売だね。
私は、受け取るものは受け取るけれど、
それ以上のものを提供しているって思えるから、
誰とでも、堂々と商売するよ。
そうさ。支払った人が、
支払った以上に喜んでもらえるって思えるから
むしろ、大切な友達とこそ商売したいよ。
『友達と商売するなよ』
なんて言っている奴の頭の中は、
友達付き合いを『利用』して、
自分が得することばかりを考えている、
言わば、『友達がいのない奴』だよ。
いい大人なんだから、
友達からは、高く買ってやれよ。
そして、そんなふうに金を出せるように、
友達を助けられるように、
自分も、ちゃんと稼げよ。
支払うお客さんが喜んでいる商売で、
稼ぐことの、どこが悪なんだ?
先日、家の修繕をした。
同じ修繕の内容で依頼したが、
200万、240万、390万、600万
それぞれの見積額の差には、驚いたよ。
そして、やってくれる仕事の内容を確認して
最高入札額の業者に任せた。
いい仕事をしてくれた。
過去30年間を振り返って、
修繕に関して、最高の仕事をしてくれた。
気持ちよく支払いをした。
修繕に関して、
このレベルの顧客満足度を感じたことは、
過去、一度もない。
すごく、ありがたく思う。
この業者は友達だったわけではないけれど、
友達のように親身になってくれた。
こんな仕事をする人とこそ、
私は友達になりたい。
建物の修繕で、
いい仕事をしてくれる業者を探している人がいたら、
本気で紹介できる業者だね。
エリアは、関東地区に限られるだろうけれど