新型サイバーナイフ全機回収に思うこと
か~~~なり、ウザい、過去記事です。
法律や正義などのロジックに
強い関心のある方のみ、
この先へ、どうぞ (*^_^*)
これは、
「法と正義との間に歪みが生じた場合、
その社会は、いかに対応すべきか。」
という問題である。
民主主義法治国家としては、
平生は、法を守り、
後に、ないしは同時に、
正義に基づいた法改正を請願するのが
正しい姿であろう。
しかし、危機においては、
法と正義では、正義のほうが上位規範であることを
肝に銘じなければならない。
なぜなら、
法とは、過去100年程度の常識の平均であり、
正義とは、今この時代、この場所の常識だからだ。
そして、危機の時とは、
当該事項に関して、
特段の知識があるわけでもない一般市民でさえも
「このままでは、まずいことになるぞ。」
と感じる時である。
日本は、人治国家ではないのだから、
そんな危機の時こそ、
主権者の名代たる政治家や
国家権力を後盾とした行政官の
想像力や判断力の問われる場面である。
待ったなしの患者を抱えて、
旧型のものより優秀な新型サイバーナイフを全機回収!!
は、ないだろうよ!!
たとえ、申請ミスで、
法的には、不当であっても、
対処方法は、間違っている。
主権者である国民に対し、
不正義なる医療機器が使われることのないように
厚生労働省が責任をもって
監視してくれていることは、ありがたい。
しかし、患者のことを考えれば、
当該医療機器に関し、許可が、おりるまでは、
主権者である患者が、結果責任を全て負うことを条件に
継続使用への道を探り、
無事許可が、おりたら、今回の事態に限り、
諸事、許可が、事前に、おりていたものと同様に扱うなど、
「主権者のために」を
第一義的に発想して判断してもらいたいものだ。
どうも、西洋の法律を噛み砕くことなく輸入した我が国では、
非遡及原則について、いささか履き違えてみえるほど愚直である。
申請ミスをした輸入元等には、
患者に迷惑のかからない時期と方法で、
『法は法』として、充分に処分すればよい。
消費者の生命・人体に影響を及ぼさない
と考えられる食品添加物問題をあれだけの事件とし、
結果、多くの食品を廃棄させ
(世界には今日も餓死した子供たちがいるのだ)、
かたや、フェロシアン化物は、
諸外国からの批判を避けるため、
どこからも使用許可申請が出ていないのに
使用許可を出している。
厚生労働省は、誰のために働いているのだ。
官庁の面子か、職員の『ことなかれ』か。
同省職員の家族に、
サイバーナイフで治療をする患者でもいない限り
想像力も働かないのか。
改正食品衛生法にもあるように、
広くパブリックコメントを求める義務が
この場合にも、あるだろう。