齢
信じます。
齢を重ねて、
手緩くなったと思うのは
きっと、すばらしいことです。
許せる範囲が広がったのは、
大きくなったから。
強くなったから。
多くの価値観に触れて、
多くのものを手に入れたから。
棘が抜けたわけでも、
先が丸くなったわけでも、
ありません。
多くのものと接し、
その世界を見聞、体験し、
感性という名のアンテナたる棘・・・
そう、むしろ、
さらに多くの棘が生え、
その一本一本の棘先は、
洗練され、
研ぎ澄まされている・・・はず・・・。
そして、棘の数が増えた分、
『あたり』が、まろやかに、なっただけ。
相手にとっても、自分にとっても・・・
それだけのことと・・・信じています。