マニュアル、メカニカル、エレクトロニック その弐
それに比べ、『メカニカル』なものは、
メカのリバレッジ効果(てこの原理)などによって、
大きな仕事、たくさんの仕事を、均質に、こなすけれど、
人間が、手を休めてしまえば、止まってしまう・・・
蒸気機関車なんて、まさに『メカニカル』
これは、どんなに、大きな仕事をさせても、
石炭くべなきゃ、動かない!
圧縮装置の弁を物理的に開放すれば、動かない!
要は、人間が、自然の中で手に入れた、
五感を使って、手足を使って、
すべての制御が、できる。
これが『メカニカル!』
そして、マニュアル!
まさに、手指に代表される『肉体』を使って、
ものを動かし、『てこ』の制御も、また、
直接、『肉体』が行います。
のこぎり、包丁、ハンマー、・・・
いわゆる『道具』ですね。
これ、制御は簡単。
手を離せば、即、止まります。
こなせる仕事の規模は限定的ですけれどね。
20年くらい前かな~!
ロールスロイスに、言ったんです。
安全のために。
普段は、パワーウィンドウでOKです。
ハイグレード車には、パワーウィンドウのモーターを、
機械的にシステムからリリースできるレバーをつけて欲しいと。
さらに、上級になれば、
窓ガラスを、手で割ることができる道具を、
キャビンの安全な場所に設置して欲しい。
最高級車なら、4枚のドアすべてに・・・
水の中に、落ちた時のために!
おっと、ロールスロイスさんに、グレードなんて・・・
もちろん、最高級ですよねって!
未だに、実現しないけど(笑)
そりゃそうか、『買わない人の提案』だものね!
あっ、『買えない人』だった(笑)
あっ、ちなみに15年くらい前でしょうか。
日産には、あったんですよ。
水に、落ちた時にも、窓が開くシステム!
でも、私は、爆笑しました。
万が一、水に落ちて、
パワーウィンドウが、
電気的に故障した場合にも使える、
防水性の高い『エレクトロニック』のシステムで、
水に落ちても、数十秒は、使えます!
だって (笑)
気が動転している時に、
あるいは、時に、気絶しているかもしてない時に、
この、『エレクトロニック』は、ないよね!
エレクトロニックの危機は、メカニカルが救うべき。
メカニカルの危機は、マニュアルが救うべきです。
だって、人を救うためでしょ!
多少不便でも、制御のしやすさこそ重要でしょ!