日本にいる時は、よくキムチを作っていました。

 

味噌や梅干もそうですが、インドに来てからは、すっかり凍てつく寒さと文化ならではの
常備食を作らなくなっていました。そもそも、インドの気候に合うものではないし、まず体が
欲さないのです。

 

しかし、3年近く経ち、インド料理にも飽きてきて、友達のリクエストに応えて色々な和食を
作るようになり、20度近くになると肌寒さすら感じるようになってきてしまった最近は、また和食やよく作っていた韓国料理等を作りたくなってきました。

 

和食で言う”寿司”と同様、韓国料理の代表名詞、“キムチ”。

ここプネでも、韓国人駐在員が多いせいもあってか、レストランのメニューでよく韓国料理も
見かけます。もちろん頼んだ事も、頼もうとした事もありませんが・・・。

正直、ここではインド料理以外の、インド風アジア料理や、”発酵食品”を全く食べる気がしない、というか信用できません。

 

そんなこんなで敬遠していた”キムチ”ですが、最近ボーイフレンドと各国料理を一緒に楽しむようになって、彼の”キムチが食べたい”、の一言で、急にスイッチが入りました。

よく考えると、発酵と保存は冷蔵庫ですることにすれば、材料自体はある特定の材料以外は入手困難ではないのです。白菜の変わりにキャベツ、アミの塩辛の代わりにナンプラー、チリパウダーは韓国のチリパウダーのように、辛すぎずに程よい甘みのあるカシュミールのチリパウダーを使いました。ニラもありませんが、青ねぎはあるし、人参、大根、キュウリ等、キムチを作る野菜は大体普通に手に入ります。

 

今回は、韓国料理を作る時に参考にする、韓国人女性のレシピを基に、”キャベツキムチ”
を作りました。


材料は、キャベツ、人参、青ねぎ、にんにく、生姜、ごま、ナンプラー、りんご、蜂蜜、しいたけ粉、チリパウダー。短時間で簡単にできるレシピでした。
レシピの分量だと、キャベツ1個分に対して、チリパウダーが大匙5杯くらいだったのですが、

材料を混ぜ合わせる担当をしていた彼が、”これじゃあ少ない!もっとチリパウダー入れて!”
と、インド人魂発揮してうるさいので、さらに大匙2杯ほど追加。

 

壷に入れて、とりあえず一晩おいてみました。


次の日のお昼ご飯に、彼の何よりお気に入りの、椎茸の出汁から作ったお味噌汁と、
野菜のチヂミ、手作りの食べるラー油、そして前日作ったキムチを味見しました。
 

味の方は、最近あまり辛いものを食べなくなった私にとっては、”からーい!”、を連発する

辛さでしたが、なかなかキムチらしい味がして美味しくできました。
もう少し日が経ったら、味が馴染んで美味しくなるかな、というところなので、しばらく冷蔵庫で休んでいただきます。

 

 

インドスパイスでの料理もまだまだ未開の地が多く残っていますが、やはり、

繊細な工程と時間をかけて作る、日本や韓国、中国料理は奥が深く、作り甲斐が

ありますね。
 

雨続きで心も行動範囲も狭くなるこの季節、家の中でのアクティビティに色を添えて、

楽しまないと。
 

彼がお土産に買ってきてくれた、南国フルーツも、私の気持ちを明るくしてくれました。


ドラゴンフルーツと今が旬のカスタードアップル。