インドのお菓子=激甘

という定説は、日本人の味覚から言うと、間違ってはいないと思います。

 

有名な”チャイ”も、結局はただの極甘ミルクティーだし、ローカルなお店で”コーヒー”なんて頼んでしまったら、出てくるのは、ほんのりコーヒー(しかもインスタント)色の極甘牛乳といっても過言ではありません。砂糖(特に飲み物)を異常なまでに嫌う私は、必ずどこでもチャイやコーヒーを頼むときは、”砂糖無しで”、とお願いします。

最近の都市は、豆から挽かれた本物のコーヒーを出してくれるカフェが増えてきたので、言わずともコーヒーには別添えで砂糖が出てきますが、基本的にインドの人にとって、お茶もコーヒーも、砂糖無しで飲むものではない、というのが一般的です。

 

*私が唯一使うのが、”ジャグリー”無精製の砂糖。サトウキビ、ココナッツ、デーツから作られたものがあります。最近私はデーツ・ジャグリーを使っています。 ギーもお菓子に良く使われます。

 

そんなインドですから、インドのデザートに使われる砂糖の量といったら、考えるもの恐ろしいのですが、豆や雑穀の粉ベースに、スパイスやナッツ、ドライフルーツが加えられているものが多く、甘いながらも独特な味わいがあり、大きさも一口サイズのものがおおいので、意外に食べられます。
インドでは、誰かが車や家など大きい買い物をしたり、子供が生まれたり、有名なお寺におまいりに行ってきたり、誕生日だったりすると、本人自ら周りの人にスイーツを振舞う風習があります。会社にいると、しょっちゅう誰からなのか、なんのためなのかわからず、配られてきたスイーツを口にする機会が多いです。(もらってばかりの私・・・)

 

 
 

そんなインド・スイーツの中で、私の一番のお気に入りが、”Ladoo(ラドゥー)”。

基本的に炒った粉(ヒヨコマメ、小麦粉、雑穀の粉等)に、砂糖、ギーを混ぜて丸めたもので、

よくお祝い事の時に振舞われます。いろいろなものを混ぜて丸める、という作業が大好きな私は、甘いものが食べたくなったときに、よくこのラドゥーを自分のために作ります。

私がいつも使うのが、”ラギ”と呼ばれる(和名:シコクビエ)と呼ばれる、ヒエの一種を粉に挽いたもの。

 

=材料=

・ラギ粉 200g

・ギー 大匙3杯

・カシューナッツ 1/4カップ (炒って粉末に)

・白ゴマ 大匙2杯

・ジャグリー(デーツ) 大匙3杯 (水で煮てシロップ状にする)

・カルダモン 5.6粒 (粉末に擂り潰す)

・ココナッツ 1/4カップ

 1.まず、ラギ粉をギーで香ばしく炒ります。

 2.別にココナッツも軽く炒っておきます。

 3.軽く炒ったカシューナッツとゴマを擦る。

 

4.材料を全て混ぜ合わせ、ギーを手に塗りながら、一口サイズに手で丸める。

 

という、かなりざっくりですが、簡単な手順です。
私はかなり甘さとギーをを抑えて作るので、水分が足りず、丸めるのに苦戦をしますが、

水を足したりして、硬さを調節します。丸めるときは、力を入れない、が鉄則らしいですが、

(ある程度の柔らかさとサクサク感が大事)私は思いっきりぎゅぎゅっと握って丸めてます。

密封容器に入れて、私は冷蔵庫で保管していますが、街中や家庭では、普通に常温で売られています。材料にもよりますが、1,2週間は持つので、小腹が空いたときのいいおやつになります。
 

前に、日本のきな粉に黒糖、ピーナッツ、ゴマ、豆乳と和な材料で作ってみましたが、それも美味しかったです。またインドにいる間に、オリジナルなラドゥーを作ってみたいと思います。