プネに来てから、日々多くの国際色豊かな出会いがありますが、その中でもなんでも話せる良き友達となったのが、トルコ人。
他のインドの大都市に比べると、日本人の割合が少ないプネ、トルコ人もとても少なく、去年までは4人いたトルコ人の友達が、今では2人になってしまいました。(知り合わないだけで、噂によるとあと数人はいるらしい。)

 

トルコには、マルタに留学中に知り合ってから10年以上経つ今でも、交流が続いている友達数人がいる私。プネに来てまでトルコ人と友達になれるなんて、思ってもいませんでしたが、きっと何か縁があるのだと信じています。


夫婦でプネに来ているトルコ人の友達とは、良く飲みに行ったり、遊びに行ったりする仲。限られた外遊びにも飽きてきた最近は、その料理好きな奥さんのリクエストで、何度か私が巻き寿司の作り方を教えたり、彼女からトルコ料理を作ってもらったりと、家でおしゃべりしながら一緒に料理を作って楽しむようになりました。

 

今回は“ドルマを作ろう!”ということになり、ある週末、2人の家を訪ねました。

私が“ドルマ”を始めて食べたのは、ブルガリア。その時は正直あまり印象に残らず、味がどんなだったか思い返せなかったくらい。今回は、友達がトルコから持って帰ってきた、葡萄の葉っぱ、中身を刳り貫いて乾燥させたナス、チリ、ズッキーニを使いました。

“ドルマ”にはお肉が使われることが多いと聞いていましたが、彼女の家ではお肉をドルマに使う事はないそうです。今回は彼女の家で代々伝わる、”ドルマ”の作り方を教えてもらいました。

 

ドルマの具は、生のバスマティライス(トルコではトルコのお米)、トマト・ミント・たまねぎのみじん切りに、塩、トルコのトマトペーストのみ。材料を全て混ぜたら、あとは10分ほどゆでたグレープの葉で巻いたり、茹でて戻した乾燥野菜に詰めるだけ。

 

巻き寿司や、生春巻き作りと同じ要領のため、意外に簡単でした。

おしゃべりしながらあっという間に全て巻き/詰めおわりました。

その後は、全てお鍋に並べ、水を被るくらい入れ、お米と野菜に火が通るまで煮るだけ。

 

トルコの紅茶を飲みながらお喋りをしていたら、あっという間に完成。

油も動物性も使わず、シンプルな味付けだけで調理された”ドルマ”、それだけで完璧な一品でした。サイドディッシュに、友達がサラダも用意してくれ、トルコのザクロ酢をかけていただきました。

“美味しい~、毎日食べたい!” と、言い続けるくらい本当に美味しかったです。

 

プネの輸入食材店で、グレープの葉が手に入ると聞いたので、近いうちに試してみようと思いますが、もしも手に入らなかったら、日本から持ってきた桜の葉で試してみようかなとも。

(前にブルガリアで、友達に桜餅を作って食べてもたっらときに、”味が似ている”と言っていたので)

 

毎回その友達には、トルコ・コーヒーを入れてもたった後に、占いをしてもらいます。
エスプレッソカップでコーヒーを飲み終わった後に、ソーサーを被せて、願い事をしながら両手で内側(自分に向けて)にひっくり返し、底に残ったコーヒーの跡で占いをします。

日本の茶柱、手相占いのような感覚で、トルコの人たちは、なんとなく読む事は出来るらしいのですが、なんでもインターネットでできる今の世の中、写真と基本的な情報(生年月日、性別、願い事)を入力して送るだけで、しばらく経ってから占い結果を送ってくれる、トルコのコーヒー占いサイトがあるらしいです。これが、びっくりするくらい、細かく、結構的を獲ているのです。(私の占い結果の方は、秘密ですが・・・。)
 

インドにいながらも、最近はかなりトルコ贔屓になっている私です。