“白髪染め”のイメージが強いヘナ。
乾燥した葉を粉末にし、それをペースト状にして使います。

 

本来、髪や肌に朱色に近い色を残すため、日本ではあまり純粋なヘナは
受け入れらていないイメージですが、インドでは今でも普通に髪の毛がヘナで
真っ赤なおばさんやおじさんを見かけます。
最近では、日本でも、インドでも、他のハーブや天然色素を混ぜ、その人の
髪の色にあったものも手に入ります。

 

髪の毛の他にも、“テンポラリー・タトゥー”という表現で知られるヘナ。

そっちは“Mehndi(メーンディ)”と呼ばれます。
インド近隣諸国、イスラム圏の女性の間でポピュラーなメーンディ、

主に婚礼時(ヒンドゥー教、イスラム教)に、新婦に豪華で繊細な模様が手、腕、
足に数時間かけて施されます。婚礼の参加時や、それ以外でも日常の
お洒落として、女性達の間で長年愛されている文化の一つです。


(自作メーンディ。左手にしかできないのが残念。)

(半日かけた大作)


染色効果以外にも、髪の毛を根元から丈夫にし、艶を与え、抜け毛やフケを防ぐ
など、髪の毛への効果以外にも、爪や肌にも栄養を与えてくれます。

その他、殺菌効果、熱や興奮を鎮める沈静剤としての働きもあることから、特に

ストレスで心身ともにコンディションを崩しやすい婚礼時に、薬効と魔除けを兼ね、
新郎新婦にメーンディが施されます。


(数時間後、剥がすとこうなります。)


昔からマニュキュアを爪に塗る習慣の無かった私ですが、最近はいつも爪にヘナ
を塗っています。 (instagramの投稿をご参照ください↓)

https://www.instagram.com/p/BxHTUN_FPwh/?igshid=wsthdtop7r0l

塗る前に水でペーストにし、最低4時間ほどそのまま密封して放置し、爪にたっぷりと
のせ、そのまま一晩おく、という、突発的なアイデアではできないのが難点ですが、

乾いたヘナをはがし、爪に残された鮮やかな朱色を見ると、なんとも嬉しくなります。

 

ヘナのペーストが乾いたら、レモン汁に砂糖を混ぜたものを塗ってカバーすると、
ヘナが剥がれにくくなり、動きやすくなりますが、爪はともかく、手足にメーンディを
するときは、何も動き回る予定を作らない事が必要とされます。

パターンにもよりますが、

1.模様を描くのに最低30分(パターンの複雑さにもよる)
2.乾くのに最低2,3時間(長ければ長いほど持つので、一晩くらいが好ましい)
3.剥がすときは水を使わずに剥がし、すべて剥がしたらオイルをメーンディに塗りこむ。

4.極力その日は水を肌にあてない。

以上のポイントを守ると、メーンディは長持ちします。最近は、ケミカルな物が混じった、
コーンタイプの安いヘナが主流になっていますが、そっちは長く持ちません。

 

以前に、タミルナドゥの友達を訪ねに行ったときに、地元の女の人達が、フレッシュな
ヘナから作ったペーストでメーンディを施してもらった時は、2ヶ月近く爪に鮮やかな
ヘナの色が残りました。最近は、持ちは今一ですが、オーガニックの粉末を愛用しています。

石鹸やシャンプーを使わない私、シャンプーはいつも“シカカイ”、”リタ”、
“アムラ”の3種類の植物から作られたパウダーを混ぜて、水かハーブ茶で

数回使う量ずつペーストにし、愛用しています。

ヘアオイルは、ココナッツオイルを愛用していましたが、気温が下がると固まるし、
匂いがきついので、最近はブレンドするか、キャスターオイルかアーモンドオイル。
 

+柘植の櫛(写真はトルコ産)を愛用しているせいか、最近お年頃のため白髪
こそ増えましたが、健康で艶のある私の髪の毛を、多くの人が褒めてくれます。

 

皆様も是非機会があったらお試しください。


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