PTSD(心的外傷後ストレス障害)について話そうか | えいじの日記帳

PTSD(心的外傷後ストレス障害)について話そうか

心的外傷後ストレス障害 ” PTSD ” Post-traumatic stress disorder



ごく簡潔に言えば、

心に衝撃的なストレスとなる出来事を受けた(または目撃した)事で、

様々なストレス障害を引き起こす疾患のこと。



の傷とは、一般的には 心的外傷 または トラウマ とも呼ばれる。
(トラウマは「外傷」の意だが、日本では心的外傷としても使用されている)


PTSDは、多様な原因によって生じうる。



激しいストレスにさらされた後、

その光景がありありとよみがえってきたり(「フラッシュバック」)、

悪夢にうなされて不眠になったり、

びくびくと不安・緊張の強い状態が続くなど、さまざまな症状がでる




広い意味で ”PTSD” には2つのタイプがある


・ 強い急性的なストレスによって生じる場合

・ 長期に渡る慢性的ストレスによって生じる場合 

 (症状の持続が3カ月未満の場合を「急性」、3カ月以上を「慢性」)



一生に一度でもPTSDにかかる可能性は、男性で5%、女性で10%。

「病気」の中では、かなり頻度が高い部類に入る。





PTSDの治療方法


被害者に苦痛の体験とそれにまつわる感情を話す場所と時間を提供し、

共感的に聞く「デブリーフィング」と呼ばれる作業が有効という報告がある。


しかしこのやり方によっては有害な場合もありうる

PTSDの症状はそれ自体が患者には苦痛と感じてはいても、

患者がショックの影響をやわらげ、精神の統合性を保つための

”避難場所”、つまり、ある種の自己治療としての意味合いもある



治療の過程では、

ショックの体験を思い起こさせたり、問題に直面させる作業を含む。

治療そのものが、患者にとって破壊的、侵入的に取られる危険も大きく、

一時的に不安定になったり、混乱状態になることある。




トラウマが人の心に永続的な変化を引き起こすとは言っても、

PTSDは回復可能な病気。


記憶やその影響が消えることはありませんが、

それが日常生活を左右しなくなり、

自分なりの自己肯定的な意味付けができるようになること・・・・

これがPTSDからの回復と考えられます。






・・・・以上がネット上で調べた ”PTSD” についての情報です。





個人的な話ですが、僕も ”PTSD” にかかった事があります


母親を亡くした時に、その理由と亡骸を見た事が強い衝撃でした。


詳しくは言いませんが、普通の亡くし方ではなかったから・・・




あの時、言葉では言いようのない”脱力感”と、


頭の中は真っ白になり、目に見えるモノすべてが”モノクロ”になり、


何の音も聞こえず、自分がドコにいるのかさえ、


夢なのか現実なのか わからなくなりました。



ワケがわからず、涙が出たのはしばらく経ってからでした。


あの時の事は、たぶん一生忘れる事はできません。


今でさえ、時々すべての気力を失う事があります・・・




”心” は目に見えないので、思っている以上に複雑なのです。


私は5年経った今ですら、睡眠障害にさいなまれる事があります。





ニュースでは今回の震災による ”心のケアが必要” と報じていますが


口で言うほど簡単な事では無い事をご存知でしょうか?


「やさしくしてあげればいい」・・・そんな単純な事ではないのです。



『頑張れ!』 の言葉で頑張れるのは元気な人です。


問題は 『頑張れ!』 で ”頑張れない人” です。



程度には個人差があると思いますが、


自分で処理しきれないほどの ”深い心のキズを負った人”


真にツラい心のキズを負った人にとって


『頑張れ!』 という言葉は、残酷な言葉にもなりえます・・・・



「頑張れ」と言われても、 ”頑張れない” ほど苦しいんです


すべてを失ったかのような虚脱感と絶望感・・・・


そして自分の中で 「なぜ?」 と自問自答を何百回と繰り返す・・・


しかし決して答えは出ない・・・




電池切れのロボットに、『頑張れ』と言って動き出すでしょうか?


辛いとき、悲しいとき、 人の心にも ”充電” が必要です。


それには時間がかかります。


その充電方法を見極める事は、他人には本当に難しい事なのです・・・




”うわべだけの優しさ” では、どんなに優れた演技でも必ずバレます


目ではなく、”心の眼” はウソを見抜けてしまうものなんです


(この事はいづれ記事にUPするつもりです)



今回の震災では心にキズを負った大勢の子供達がいるでしょう


今は毎日が必死なのでまだ大丈夫かもしれませんが、


これから生活状況が落ち着いてきてからが心配です




とても苦しく、悲しいでしょう・・・


辛い事は忘れようともがくでしょう・・・


でもどうか、苦しくても自分をごまかさないで欲しい


”ごまかし” は苦しみを先延ばにし、大きくするだけだから・・・



一日も早く現実を受け止め、立ち直って欲しい・・・


泣きたい時は、強がらずに泣く方がいい


一日も早く、起きた事を自分の中で受け止め、消化して欲しい・・・



幸いにも家族が、もしくは兄弟や姉妹だけでも生き残れた方々は、


お互いしっかりと抱きしめてあげて欲しい・・・



”大切な人が、そっとそばにいてくれる事”、


ウソ偽りのない、ゆるぎない愛情を感じられる事・・・・


それこそがすべての病の特効薬です。




今一度、今回の震災で亡くなったみなさんの大切な方々に


心よりご冥福をお祈りいたします。



言葉だけで、至らない自分をお許しください・・・