アバウト5年半前。
俺は、もう今は閉館してしまった銀座小劇場という歴史はあるものの小さな小劇場の音響ブースからマニンゲンプロジェクトの公演を観た。
それが、人生初の観劇となり、それが縁で今まで来た訳です。
そのときはLUCKY LIFEという話で、セットもない(暗幕を吊るす程度)舞台の上に、宝くじ売り場に見立てたカウンターが1つ。
そんなシンプルな舞台上に現れる4人。(うち1人は町田さん。)
マニンゲンの特長とも言うべき、セリフ量。
朗読劇ですか!?と突っ込みを入れられるほど。
派手な演出やセット、アクションやダンスなんてものはなく、ほんとに人と人がぶつかり合うようなお芝居だった訳です。
約2時間の公演を4人で。
1ページ1ページ、半ページ半ページのような長台詞の応酬なんてものもザラ。
熱量がなけりゃ、到底できんようなお芝居でした。
やはり、自分としてはそのイメージがめっちゃ強いんですよ。
初めてだったし、なんか凄いもん見たーッって感じで。
演劇スゲー!!って。
で、その後、6公演。
マニンゲンらしさ、町田ワールドを見せ付けられながら、新しい試みなんてものも取り入れ取り入れここまでやって来て、迎えたvol9。
今回の「つくづくな人間」
個人的には、マニンゲン節全開の、人と人とがぶつかり合うようなお芝居だと思うのです。
イメージは、白兵戦、肉弾戦、首の絞め合いみたいな。
脚本を初めて読んだ時、LUCKY LIFEを彷彿させるものを感じました。
なんか凄いもんが見れそうな気がします。
あっ、自分は見れないんで、代わりに見に来てください。
で、先日、そのようなことを書いて、自分はマニンゲンプロジェクトにいながら、実はマニンゲンプロジェクトの本当の姿を知らないと書きました。
しかし、一番本当のマニンゲンの姿を見ているかもしれない人物が1人いました。
現在の音響の松岡さん。
町田さんよりも年上ながら、全員からいじられまくってる、本職の凄腕大工。
その松岡さん1,2を客席から見、3で出演、そこで心を折られ、その後全ての公演の音響を担当、小屋入りの日には自前の大工道具持込み、セットの立て込みで大活躍。
つまり、客席からも見たことがあり、出演者になり、さらに音響として裏から支え、音響ブースからも本番の公演を見ている男。
それが、松岡宣雄という男なのです。
そんな男に先日聞いてみました。
「松岡さん的に今回のどうですか?」と。
「いやー良いよ。今までのと違って、暗転もないしさ。面白いね。」と。
ポイントは暗転ですか!?と突っ込もうと思いましたが、もしかしたらマニンゲンプロジェクトを一番よく知る人間が面白いと言ってるんだから、それはきっとそうなんだと思います。
の、前に、実際は暗転はちょこっとあるんですけどね。
マニンゲン節、町田ワールド全開。
そして、もちろん進化を遂げてココまでやって来て、今まで以上のモノをお届けします、マニンゲンプロジェクト。
明日には小屋入りで、28日の水曜日から始まります。
そして、日曜まで計8公演。
やったります。
既に、大勢の方にご予約を頂いており、嬉しい悲鳴で残席が少なくなってきている公演もございますが、まだまだご予約を承っております。
見終えて「あー、面白かった」だけで終わらない、その続きがある。
そんなマニンゲンプロジェクトの第9回公演「つくづくな人間」
それでは、劇場でお待ちしております。
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『つくづくな人間』
日時:2015/1/28(水)~2/1(日)
1/28(水)~29 (木)19:30~
1/30(金)14:00~/19:30~
1/31(土)14:00~/18:00~
2/1 (日)13:00~/17:00~
【出演】
岸本宏章、佐竹麻希、浅川芳恵、大川裕明
【あらすじ的な何か】
三年前、俺は風俗で働いてた。
毎日毎日繰り返される単調な日常。単調な音楽。
最低な日々。
ある日やって来たのは、来るべきはずではなかった人と
ラーメン4つ・・・。
罪っていったい何なんだ?お金っていったい何なんだ?
自分っていったい何なんだ?
「あ、あの・・・告白してたんですけど、今・・・」
「夢なんて、この年になったらただの恥だよ」
「・・・だからよっちゃんとすげーことして金持ちになんだよ」
夢と打算が交錯する八畳一間。
マニンゲンプロジェクト初の青春ラブストーリー!!??