1サムエル25:32 ダビデはアビガイルに言った。「きょう、あなたを私に会わせるために送ってくださったイスラエルの神、主がほめたたえられますように。


大富豪のナバルは逃避行中のダビデに対し恩をあだで返し、


自分の羊飼いを守ってくれたダビデの部下たちが、食糧を求めてきたとき、


ののしり侮辱して追い返し、自分は大宴会を催していました。


ダビデの一団は報復に出かける途中に、夫に内緒で贈り物を携え出てきた妻のアビガイルに出会い、


ダビデは報復することを取りやめ、アビガイルは自分の一族を滅びから救いました。


この夫婦は共に能力の高い人たちで、社会的成功を収めていましたが、心は大きく違っていました。


夫のナバルは自分の成功と繁栄だけを望む人で、損得でしか人生を考えていない人です。


妻や部下たちの話しなど全く耳に入れません。妻の心を理解しようともしていませんでした。


彼がそれでも繁栄していたのは、陰で支えていた妻の仁徳によるものでした。



夫婦は一般的に少しづつ似た者同士になっていきます。それは、同じ価値観を持つようになるからです。


しかし、価値観を築き上げるためには心を通わせていかなければいけません。それは長い時間掛かります。


たくさん会話をし、お互いの意見を尊重し合い、譲り合い、励まし合い、愛し合い・・・・・


相手を愛するということは、自分と違う価値観を「忍耐」を持って一つにしていくという作業です。


しかし、相手の話しを聞き入れず、自分のことばかり主張し、周りを無理やり自分に合わせていくなら、


このナバルとアビガイルの夫婦のようになってしまいます。


片方だけが苦労し、忍耐し、必死に結婚を支えていますが、片方は自己中心に生きて行くのです、


多くの結婚生活の悩みも同じです。そして、その結果はナバルは自分で自分の身を滅ぼし、


アビガイルはその心の謙遜さと忠実さを神に認められ、聖書にその名を記されたのです。


お互いに相手に耳を傾ける夫婦になりましょう!!