VOL399: 希望のあーさーだ、



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体の関節がぎしぎし言うような感覚で洗面所にいく。


朝僕は起きると洗面所のライトはつけない。

まぶしすぎると言うよりは、寝ぼけたペンギンみたいに髪の毛の先っぽがとんがった
中年の顔がやたらに白いバスルームの鏡にくっきり映るのを見たくないからだ。


朝起きる30分くらい前から実は脳は覚醒していていろいろなことを
シュミレーションしている。

考え事が多い時は起きる前からなにかを繰り返し考えているようで、
朝起きた瞬間から気分が悪い。


窓から見える外の光景は僕には眩しすぎ、朝にはもう部屋が暑くなるから
いつも寝る前にブラインドを下ろす。

とにかく朝眩しいのは勘弁してくれ、という感じ。





朝起きたときの感情は自分のおかれている状況の反映だと思う



送信者 cafe








朝は全ての始まりだ。

そしてそれは人生のメタファーだ。






送信者 cafe





毎朝くりかえされるつまらない動作、


水をコップに一杯飲み、朝食を準備し、犬の頭を撫で、ソファーに座って、体を左右に曲げてのばす。


そしてPCの前に座り、スイッチを入れ、やっと窓のブラインドを少しずつ上げていく。



送信者 cafe





服を着て、車に乗り込み、キーを廻す。


カーナビが衛星を一つずつ捕らえはじめる。




送信者 cafe





じつは今カメラを一台も持っていない。

事情があって今は全部人に譲ってしまった。




送信者 cafe





今日一日を一生懸命生きよう、と夜のうちには思う。

でも朝になるとそんな気持ちどこかに忘れてしまっている。

そして午後になるとそういう気持ちだったことに気がつく。





送信者 cafe







そして本当に自分がやるべきことについて思い


そしてその思っていたことを今日少しもできなかったことにがっかりし、


意気消沈しながら夕方にSTARBUCKSで一人でCafe Latteをすする。











あんなに自分でやりたいと思っていて、それができるようになったとたんに

やりたいと思っていたことさえ忘れてしまって

それがただの不満だらけの一日に成り果ててしまったのは

誰のせいなの。





送信者 NEW DAY






誰のせいでもないことなんて最初からわかってるくせして、

だから朝に陽の光に浴びるとうんざりした気持ちになるんだよ。

ラジオ体操で ”希望のあーさーだ、”と言っていた頃が懐かしい。













● ギリシャ、ポルトガル、スペイン、アメリカ、日本


S&Pによってこのタイミングでギリシャの国債がジャンク等級に格下げされたのは
恣意的だし、ポルトガルも同様の格下げをされているのも、ある目的のために
世界経済を導こうとしている意図が見え見えだ。


僕の大胆な予想としてはアメリカ、日本と最終的には続くと思う。
それによって先進国からG20主導の経済に入っていくと思う。



あまり報道されていないが昨日から金や商品相場はまた上げている。
金はこの1ヶ月程は1ポンド1040から1060ドルの間をうろうろしてきたが、昨夜からは
一気に1040から今日は1070ドルまで上げてきている。



それにしても今BLOOMSBURGを見ていたらギリシャはもうディフォルトしてるんだな。
国債を買うと23%利子がつくというのはクレジットカードで金を借りるのと同じくらい(日本の場合)
要するにギリシャという国はクレジットカードでキャッシングする個人と同じくらいの
返済能力しかないと見なされているわけだ。


ギリシャ国債を100万円分買っていたら76万円くらいしか返ってこないといったらいいだろうか。
同じくギリシャのCDSは破綻リスク(CDS:5年物)が911.6に急上昇している。



世界中の機関投資家達は今あらゆる株や国債から現金にポジションをシフトしようという風に動いているが、
この日本の連休中になにかサプライズがあるということだ。



あるだろうな。
(米国の出口戦略の発動かな?)



ここで忘れられてはいけないのがこの一週間の中国株式の不気味な落下、米国、欧州、日本の株式市場も
一時300円下げていることからして、世界的にギリシャ、ポルトガルのディフォルトを警戒して
資金を回収させる動きがある。




ディフォルトとは国家の信頼が無くなることだが、小国ギリシャ一国のディフォルトだけだったら
アイスランドの問題のようにあまり影響はないのだが、これはEUの一員だから同じ通貨を使う
加盟国間のギリシャ、スペイン+ドイツ、ポルトガルなどディフォルトの可能性も高まっている。


EU各国は対岸の火事などではないのだ。


ヘッジファンドの今年のテーマはEUの弱体だから、それはユーロの対ドルレート
USD1.2/EURO への道を一気に加速させEUの一枚岩のはずの経済基盤の崩壊に繋がりかねない。
ドイツの離脱、とかいうニュースもでているし。


EUのことは置いといて、同様に気をつけておかなければいけないのは中国の国内資産のバブル崩壊の兆しだ。
中国の好景気に引っ張られたという形で日本株が上がっているが、バブルの破裂を
避けつつ軟着陸できるかは全て当局の金融引き締めの技にかかっている。


そして忘れてならないのが日本の財政赤字だ。


日本もギリシャの次かといわれる程だから当然ながらそのリストに載っかっている
のだが、あまりそういう危機感がないみたいだ。

EUが崩壊したら次は中国、そして米国、日本だ。

EUよりももっとやばいのがアメリカだが、とりあえずはEUの方が逝くのが先だろうから
今はそれを騒ぐのが正しい。

とりあえず持つなら現物資産といういつもの平凡な結論になってしまう。


つまんないな。




● なんとなくTwitter



というわけでいちようTwitterもやってみないと周りの話題についていけない、ということで
アカウントを開けてみた。


当然誰にもそのことを言ってないので誰もフォローしていない。


そうするとなにかつぶやいても誰もいない教室に一人でつぶやいているみたいで、ぜんぜん
Twitt(正しいかな)する気が起こらない。


だいたいいちいち立ち上げるのもめんどくさいし。


誰かをフォローするってのもまだやっていない。


とりあえずBLOGを読んでる人くらいにはこそっと教えておこう。



   http://twitter.com/tominmanila


でもTwitterをSkypeみたいに常駐するにはどうすればいいんだろう。


いちいち立ち上げるんならめんどくさそ。
 
Iphoneもないしさ。





● 変化ということ、


自分が望む望まないに関わらず自分の周りの環境や仕事や人間関係などがある方向に
変わっていくなと感じることがある。




たとえば仕事、それは顕著だ。




自分の望む方向に自然に変わっていくのはいいし、そうでない方向に向かっていくこともある。
はたまた頭の中では右にいくのが本当は自分にとっては正しいことなのだと認識しつつも
そちらに踏み出すのにためらっていて長い時間がたってしまうこともある。



自分では悪いことだとわかっていてもなぜか悪い方向にいくのが楽で楽しかったりするので
自身で方向を修正するのは至難の業だったり。



僕の場合自分の中では正しい進むべき方向はみえているのだが、そこに踏み出すのが怖い、
という状況で足踏みが続いている。



今でも十分不安定な身だが、もっともっと不安定な方へ進んでいく、という風に今の時点では
思える。



これがあと10年たったら、あの時決断シテヨカッタ、なんて笑って言えるのが確実なら
いいんだけど。



要は自分の身一つで食っていくには何でもやっていかなけりゃいけないってこと。
なにができる、できないと選り好みできるうちはまだいいけど、可能性のあるものは
いちよう全部手をつけていく。



小さな自分ひとりの会社ではそれは仕方ないことなんだと自分を納得させるしかない。



自分でなにをやるか決められてそれが儲かっているなら会社をやっていて楽しい。


自分でなんでもできるけどそれが儲かっていないと苦しい。


もがいてもがき抜いていく、それも今はまだ楽しいからまだいけるだろう。



ビジネスの中で確固とした自分の専門を見つけて、それで生業を成していくのには、
経験とある程度の時間が必要だと悟った。



昨年読んだ Outliners というベストセラーの中にもその人が専門性を身につけるには
バイオリニストでもプログラマーでも何万時間という時間が必要だ、ということが
書いてあったが、今それを実感している。



顧客の信頼を得るのも、あらゆる人間関係をうまくいかせるこつを習得するのにも
一定の時間が必要だなということが身に染みてわかってきた。


それまでは辛抱と同じことを反復しながら習得していく日々。



会社の組織自体も同じで動作を反復していくうちにオペレーションなりなんなりは
洗練度を増していかなきゃ嘘だ。


その日まで死なないように生き残る。今はそれだけ。