フィリピン人の知人が癌でなくなった。

人一倍に一生懸命人生を駆け巡った人だった。

2年以上にも及ぶ激しい治療と手術の日々だったが、もうなかなか逝きそうもない、と
関心が薄れたころに逝ってしまった。

人がこの世からいなくなるとは、もうどこを探してもその人には会えないのだという
不思議な感覚を得ること。

最後のお別れはまだしていないが、

自分の身内にそういうことが起こったらどんな気分になるんだろうか。

明日死んでしまうと考えて今日を生きようと言うが、

多分それはできないような気がする。

僕らにはしみったれて、しがみつくものが多すぎる。




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