悲しき卒業式 | マニラではたらく社長のブログ

悲しき卒業式

今日は、長男の晴れの小学校卒業式だった。

自分が独立、起業した年に誕生した子供で、会社と一緒に成長してきた長男。なので、彼と一緒に歩んできた感覚である。

本来であれば・・・・

卒業証書授与の写真、両親や先生との写真などを載せ、レストランなどでお祝いをしてあげている写真をアップしたりとか、それが子供の卒業式というものだろうと思う。

が・・・

我が長男、大変恥ずかしながら、知らぬ間に成績がガタ落ちになっていて、落第スレスレの状態だった。

ウチのインターナショナルスクールは、卒業証書の授与よりも、メダリストの表彰がメインのド派手な卒業式だ。各テストの結果がポイント制になっていて、そのポイントに従って、金銀銅メダリストに加えて、論文の表彰、各副賞、様々な表彰が行われ、優秀な子は5個も6個もメダルや賞状が授与される。

でも、ウチの息子は・・・
何ももらえなかった。

ギリギリのスコアでの卒業だったので、当たり前だ。インターはその辺は容赦無い。

長い長い表彰式の間、周りの同級生達がメダルをもらってキャーキャー喜んでいる中で、ずっとうつむいて座ったままだった。

そんな息子を後ろから見ていて、涙が止まらなくなった。

どんなに悔しかったか。
親も悔しかったけど、一番悔しかったのは当然本人だ。

小さな体と頭でその悔しさに耐えている姿を見ると、胸が張り裂けそうだった。

決して彼が悪かったわけではない。小学校低学年、中学年までは、本当に成績が良かったし、また客観的に見ていても、理数系が得意で、スポーツや音楽のセンスもあり、自分の息子ながら、そのポテンシャルをいつも感じていた。

でも、仮にポテンシャルがあったとして、それをしっかり伸ばすのは本人の力ではなく、親の力なのだ。生かすも殺すも、親次第なのだ。

この1,2年、特にこの数ヶ月は私も嫁も全くと言っていいほど、子供の勉強などを気にかけて上げることが出来ていなかった。両親とも、朝から晩まで、仕事ばかりで殆ど家にいない、膨大な宿題なども全く見てあげれていない。私などは、会社のこと、事業のこと、資金のことで精一杯で、まともに会話すらもちゃんと出来ていなかったと思う。嫁もほぼ毎日12時間労働。そんな環境の中で、成績を維持、伸ばすということを12、3の子供に強要することなどは無理に決まっているのだ。

そうこうしているうちに知らぬ間に、成績がガタ落ちになってしまっていた。私はそれすらも、今日まで知らなかった。

晴れの卒業式の日にうつむかなくてはいけない息子を見ていて、そんな環境に置いてしまった、私自身が一番恥ずかしい。今は、彼に申し訳ない気持ちで一杯だ。

今の私は本当に多くの人に多大な迷惑をかけてしまっている。今後の活動でしっかり恩返しをしていこうと思ってはいるが、
今後、仮にどんなに会社や事業が発展したとしても、一番身近にいる子供達の成長と教育、育成なしにして、成功なんてことはありえない。

何が一番大事で、誰が一番大事か。
もう一度私自身がしっかり体に染み込ませないといけない。


子供にこんなに悲しく、つらく、悔しい卒業式を味あわせてしまったこと。親として、その責任を深く感じている。

朝起きたらコンピューター、飯を食ったらコンピューター、自分自身がそんな感じになってしまっているので、それが子供達にも影響してしまっている。

今のままでは絶対に駄目だ。

一段落ついたら、今の生活環境を根本的に変えていかないと。

まだまだきっと間に合うはずだから。。