桜の開花まであと一歩の、まだ肌寒い東北を転々と訪れましたHyukoです。

人生初、青森・秋田・岩手への旅。
そして、本州との往復はフェリーです。
実に中学校の修学旅行以来20数年ぶりとなる船旅に、ほんのり緊張していました。
時折、激しい乗り物酔いを催すのです。

あれは数年前、道内の某湖にて小一時間ほど周遊した遊覧船でさえ、わたくしに牙を剥いたものでした。
その時の吐瀉物は、直前に飲み干した「濃縮還元果汁100%グレープフルーツジュース500ml」でしたが、湖内の生物たちの養分になり得たのかずっと心に引っかかっています(つまりトラウマ)。

そんなわけで、出発の2日前には酔い止め薬を入手。
ポイントカード会員限定の割引セール開催中であった店ではなく、仕事帰りに通りかかるこれっぽっちも割引がない別の店にで購入してしまったからには全身全霊で薬効に頼らなくては…

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さて、行きが苫小牧→八戸の約9時間、帰りが青森→函館の約4時間という航路でしたが、なんと一瞬たりとも船酔いせずにすみました!
まるでフルマラソンを完走したかのような、達成感やら高揚感やら様々な感情に包まれました(フルマラソン?走ったことないですが)。
さらに思いがけないことに、船の揺れが大変心地よいではありませんか。
船室ではずっとゴロ寝だったのですが熟睡するのがもったいないくらいで、しばらくこの身を任せていたいほどでした。
さすが割引なしで購入した酔い止め薬です。

ところで、わたくしにとって船旅は非日常。
潮風を受けながら手すりで頬杖をついてたそがれる自分や、ドラマのような劇的な出逢いといったシチュエーションを妄想していたわけですが。
ま、皆無でした。
強風もありデッキにはほとんど出られず。
採算がとれるのか心配になってしまったほど、乗客もまばらで。
もちろん高橋英樹のような船長にも、ついぞお目にかかることはありませんでした。

ごく普通の、日常でした。