なめるとにがいよ

サッポロビール博物館へ行ってみました。
入館料無料の、オトナの社会見学です。


上階から順路に沿って降り、展示物コーナーの最終地点に「ジェラート50円引」という魅惑的なチケットが大量に置かれていました。
展示の一環のような存在感です。

ジェラートは、北海道ならではのフレーバーを中心に様々な種類がありました。
珍しいものに目がないわたくしは…
「塩コショウ味」と「黒ビール味」のダブルにしました（値引後価格は300円也）。


他の、キャラメル味やハスカップ（北海道で広く栽培されるブルーベリー似の実）味などスイーツ大好きモテカワ女子が好みそうなフレーバーには見向きもせず、オッサンか酒豪を思わせるこの選択。
これがジェラートでなければ酔客となり、北海道に憧れを抱いて各地からやって来た観光客に絡んでしまう恐れも…！

塩コショウはサッポロビール園内のレストランで使用されているものだそうで、大人気とみえて卓上用のビン入りがおみやげとしても売られていました。
黒ビールは、サッポロ黒ラベルを使用しているのか定かではありません…説明が書かれていたのですが記憶にないもので（酔ってはいません(笑)）。

塩コショウ味は、塩が甘みを引き立てミルク感も増強！
粗びきの黒コショウがふんだんに入っていますので、甘さの余韻に浸ろうとするとピリピリとした刺激により現実に引き戻されてしまいます。
「人生は甘いもんじゃないんだよね…」
籐のイスに脚を組んで座ったアンニュイな美女に、高価な喫煙具の紫煙をくゆらせながら厭世感たっぷりに諭された気分…
オトナの社会見学だなぁ(笑)。

黒ビール味はビール特有の苦みが強く、甘みをほとんど消していました。
後口はいたってサッパリ。


「あら？展示に関する記述はいずこへ…」
黒ビール味ジェラートの苦みが、わたくしの記憶も消してしまったようですねー。

…人生甘くないだけでなく、ささいな物忘れもオトナたる所以なのです。