ごく近所にありながら、初めて訪れてみました。
自宅から徒歩数分にある、札幌の地酒で有名な蔵元。
「千歳鶴」酒ミュージアムです。
予想外にこぢんまりしたワンフロア。
一歩足を踏み入れると目に入ったのは、滔々と注がれている仕込用の水。
酒造りに邪魔となる鉄分やマンガンが含まれていない水で、それが自由に飲めるとあります。
さらには、外の水汲み場から汲んで持ち帰りもできるそうな…!
短い散歩でさほど渇いていないのどを、マッハで潤してから館内を廻ることにします。
時代ごとの千歳鶴販促ポスターがいくつか展示されており、名だたる女優陣の中に沢田雅美を発見。
「渡る世間は鬼ばかり」のとんでもない小姑役しかイメージがなかったもので(失礼)、意外にキレイで印象的でした。
原料となる米を作っている農家のおじさんたちの顔写真と、一人一人のコメントも楽しく眺めました。
「うまい」
「いい米しか出してません」
短すぎるけれど的確な言葉…朴訥な人柄がうかがえます。
それとも話が長くなりすぎてしまい、要所のみにカットされたのでしょうか?
大平内閣から現在までの歴代総理大臣の書も幅をきかせていました。
「國酒」と書かれた何枚もの色紙がとても興味深いです。総理に就任したらコレを書く慣わしなのでしょうか…
緊張感が伝わる筆の運びのブッチホン!
顔に似合わず、美しい字を書くシンキロウ!

当代総理だけ独立した額に入っています。その座を明け渡すまで、あと何日…?
他には。
鶴の剥製、鶴の柄入りの酒器、年季の入った木の桶、一般市民から寄贈された貴重な限定ビン、昨年の洞爺湖サミットで各国首脳に配られた記念酒など…
中でも一番おもしろくて見入ってしまったものは、何十年も前の杜氏のメモです。
吟醸酒の仕込から製成に至るまでの、操作や品質・温度管理の様子などを微に入り細に入り記載。また、24時間体制の麹造りなど。
酒造りは冬…極寒の真夜中、懐中電灯の灯りのみでつけた観察日記だそうです!
メモといってしまうと軽すぎて、本質を捉えていない感じがします。
重厚な布張りハードカバーのノートに連綿と記録された手書きの文字からは、職人の息づかいまで感じられる仕事ぶりが見て取れます。
ほほーぅ。
B罫の罫線、1行のスペースに3行も書き込んでいます!文庫本のフォントよりもさらに小さい…保険の約款よりも(笑)。鉛筆の先が常に尖っていなければこうはなりません!
数年前、健康診断の診察医が使用していた鉛筆…問診結果をマークシートに塗りつぶす際にぼやいていました。
「尖りすぎてるんだよなー」
つい、思い出しました(笑)。
傍らに置かれていたルーペは、曇っているのかピントがずれているのか全く役に立たず。ここは、肉眼で見られる視力の良さをアピールできる絶好の機会です(誰に?)。
「ああー、久々にええもん見さしてもろたわ」
京唄子の口調も冴え、さわやかな気分でミュージアムを後にして数時間。
ふと脳裏に走りました。
「あっ!一滴も試飲していないよーっ!」
わたくしとしたことが、何たる不覚…!
「エス・エー・ケー・イー・酒!」
はなわも脳内で絶唱し、ベース音が下っ腹にガンガン響いています。
グランドピアノが物置ブースになっているところまで隅々まで見ていながら(!)。
酒ミュージアムに来て、酒ではなく水しか飲んでいないとはね…バカも休み休みにしてくれたまえよ、自分。
「また行こう…」
入館無料。
自宅から徒歩数分にある、札幌の地酒で有名な蔵元。
「千歳鶴」酒ミュージアムです。
予想外にこぢんまりしたワンフロア。
一歩足を踏み入れると目に入ったのは、滔々と注がれている仕込用の水。
酒造りに邪魔となる鉄分やマンガンが含まれていない水で、それが自由に飲めるとあります。
さらには、外の水汲み場から汲んで持ち帰りもできるそうな…!
短い散歩でさほど渇いていないのどを、マッハで潤してから館内を廻ることにします。
時代ごとの千歳鶴販促ポスターがいくつか展示されており、名だたる女優陣の中に沢田雅美を発見。
「渡る世間は鬼ばかり」のとんでもない小姑役しかイメージがなかったもので(失礼)、意外にキレイで印象的でした。
原料となる米を作っている農家のおじさんたちの顔写真と、一人一人のコメントも楽しく眺めました。
「うまい」
「いい米しか出してません」
短すぎるけれど的確な言葉…朴訥な人柄がうかがえます。
それとも話が長くなりすぎてしまい、要所のみにカットされたのでしょうか?
大平内閣から現在までの歴代総理大臣の書も幅をきかせていました。
「國酒」と書かれた何枚もの色紙がとても興味深いです。総理に就任したらコレを書く慣わしなのでしょうか…
緊張感が伝わる筆の運びのブッチホン!
顔に似合わず、美しい字を書くシンキロウ!

当代総理だけ独立した額に入っています。その座を明け渡すまで、あと何日…?
他には。
鶴の剥製、鶴の柄入りの酒器、年季の入った木の桶、一般市民から寄贈された貴重な限定ビン、昨年の洞爺湖サミットで各国首脳に配られた記念酒など…
中でも一番おもしろくて見入ってしまったものは、何十年も前の杜氏のメモです。
吟醸酒の仕込から製成に至るまでの、操作や品質・温度管理の様子などを微に入り細に入り記載。また、24時間体制の麹造りなど。
酒造りは冬…極寒の真夜中、懐中電灯の灯りのみでつけた観察日記だそうです!
メモといってしまうと軽すぎて、本質を捉えていない感じがします。
重厚な布張りハードカバーのノートに連綿と記録された手書きの文字からは、職人の息づかいまで感じられる仕事ぶりが見て取れます。
ほほーぅ。
B罫の罫線、1行のスペースに3行も書き込んでいます!文庫本のフォントよりもさらに小さい…保険の約款よりも(笑)。鉛筆の先が常に尖っていなければこうはなりません!
数年前、健康診断の診察医が使用していた鉛筆…問診結果をマークシートに塗りつぶす際にぼやいていました。
「尖りすぎてるんだよなー」
つい、思い出しました(笑)。
傍らに置かれていたルーペは、曇っているのかピントがずれているのか全く役に立たず。ここは、肉眼で見られる視力の良さをアピールできる絶好の機会です(誰に?)。
「ああー、久々にええもん見さしてもろたわ」
京唄子の口調も冴え、さわやかな気分でミュージアムを後にして数時間。
ふと脳裏に走りました。
「あっ!一滴も試飲していないよーっ!」
わたくしとしたことが、何たる不覚…!
「エス・エー・ケー・イー・酒!」
はなわも脳内で絶唱し、ベース音が下っ腹にガンガン響いています。
グランドピアノが物置ブースになっているところまで隅々まで見ていながら(!)。
酒ミュージアムに来て、酒ではなく水しか飲んでいないとはね…バカも休み休みにしてくれたまえよ、自分。
「また行こう…」
入館無料。
