アホとミラクル~その①はこちら
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バンクーバーの生活が始まると日本人同士で楽しそうにしている人たちが目につきました。
「えーなぁ、わたしも日本人の友達が欲しいなぁ・・・」
バンクーバーで遊ぶのはカナダ人の彼の友達ばかりで、カナダに来て2ヶ月が過ぎようとしているのに日本人の友達が一人もできていない状態でした。
まぁ、英語を学びたい人にとっては羨ましい環境だったのかもしれませんが、わたしの場合は英語を学ぼうとかいう志もなく、何か達成したいことがあったわけでもなく、大阪の南か心斎橋に遊びに行くような感覚でカナダに来ていたので日本人の友達と知り合いたくて仕方がありませんでした。
「せや!飛行機で会ったHさんに連絡してみよう」
彼女のホームスティ先でお茶をご馳走になったときにそこのお母さんから電話番号を聞いていたのです。
早速Hさんに連絡してダウンタウンで待ち合わせました。
再会して一番驚いたのはHさんが日常会話程度の英語を話せるようになっていたことでした。
「ビーフ オア チキンも聞き取れへんかったのに、語学学校っちゅうところはすごいなぁ」と思いました。
ところで、彼女のホームスティ先のお母さんは事あるごとにHさんに「あの子(*わたしのこと)から連絡ないの?」と聞いていたそうです。
その度にHさんは「あの子はまだ若いし、あの時だけの関係やと思うよ」と答えていたそうです。
だけどお母さんは必ずこう言ったそうです。
「絶対に連絡はくるよ」と。
あとから彼女に聞いたのですが、わたしが連絡した日は、彼女が
ホームスティの家を出てダウンタウンのアパートに引っ越す日だったそうです。
もし、あの時に感じた勢いのままあの日のうちに連絡しなければ二度と会えなかったかもしれないのです。
わたしから連絡があったと彼女がお母さんに伝えたとき、お母さんは大きなスマイルとともに「ほうらやっぱりきたでしょ」と言ったそうです。
そして、数十年経った今でも彼女は大切な友達の一人です。
「あのお母さんはサイキックでわたしたちの未来が見えていたのかもね」と彼女と今でも時々話しています。
そして、ありえないミラクルが!
つづく・・・。