TOM WAITS | dr.head.jr

TOM WAITS

ここ数日、なんの因果かボブ・ディランばかり聴く日々だったが、
ボブ・ディランを聴いているとトム・ウエイツが同系譜に思えてならず、
久し振りに「MULE」を聴いてみたらこれがすごく良かった。
今年の5月後半に再燃、かなり熱を上げたが、また再燃。

この人の強烈な毒素は、一部の特殊な人種に向けられたもののように
思われがちのような気がするが、実はそうではなく、
万人の心のどこかにあるものを表現しているだけなのかなと思った。

噂や偏見、常識と勘違いしたものなどで心のフィルターが曇り、
それに気付かず、視界が屈折している事が正常と勘違いしたまま
日常を送る事の愚かさをさりげなく唄っているのではないか、
と、ふとふと思った。
そう思いながらも、何が正しいか、何が間違いかなんて、
俺には分からないな、とも、思うけど。

トム・ウエイツ聴くならジャック・ダニエル呑みたいな、と、
あちこちの酒屋行くが行動遅し、どこも閉店ガラガラ、
部屋にあるターキー8年の呑み残しは濃すぎて体質に合わず、
仕方なく深夜までやっているとこで赤ワインを買ってきて呑んでいる。
ワインごときでは酔わぬわ、と思いつつ、一本空く頃になり、
ABCD、E気持ち。

そんなこんなでずっと聴き進んでいるが、
トム・ウエイツの根底にあるのはブルースなんだなと思った。
浪花節だよ、人生は。
表現はスタイルなので、スタイルの好みで千差万別であると。
人はスタイルに反応し、それが正しいと思って行動する。
それは、若さなのでしょう。
70過ぎてもスタイルにこだわって生きる。
それは若さだと思う。

さて、ワインもそろそろ2本目が空く頃になってきたが、
やはりトム・ウエイツ、好きである。
顔や風貌や声と、彼の弾く繊細で優しい淡いピアノの音とのギャップ、
こういうところも魅力ですね。
男の世界だなと、つくづく思う。

トム・ウエイツ好きの女の子もいるんだろうけど、知り合った事はない。
あまり知り合いたいとも思わないけど。
男でもあまり知り合いたくもないし。
やっぱり、トム・ウエイツが好き、という事は、
各個人の胸にそっと秘めておくべきものなのかなと、
さんざん書いておきながら、今更思った。
深夜に一人、深くしっとりと聴き入りたい世界ですね。



christmas card from a hooker




table top joe




crazy bout my baby




russian dance




innocent when you dream




on the nickel




hold on