こんにちは小松です。
4末から5末まで緊急事態宣言の休業要請により1ヶ月少し店が休みでした。去年はコロナ禍の中でも新店を2軒も出したりちょっと果敢に挑戦しすぎた。結果はまぁ散々でいい勉強になりました。なので今回はじっと嵐が過ぎ去るのを待つ作戦に。
前のブログでも書いた様に休みの間の日課は散歩とランチ。ただそれだけでは時間も持て余したので仕事以外で何か新しい事に挑戦しようと思い、料理にトライする事にした。
恥ずかしながら今まで料理と言ってもご飯を炊いた事があるくらいで、目玉焼きさえ作った事も無い超初心者。包丁さえまともに使った事もない。
何を作ろうか色々考えた結果、料理人YouTuberのFabioさんの動画で紹介していた「カチョエぺぺ」がピンと来た💡彼の料理動画は僕の好みとすごく似ていて最近ハマっている。全部に拘っているんですがなんとか素人でも作れる範疇で教えてくれる。キャラはゴニョゴニョ系だけど自分の料理への愛情や自信も伺えて面白い。機会があれば見てみて下さい。
カチョエペペとはローマを代表するメジャーなパスタ。ただ日本で出す所はそう多く無い。ペコリーノロマーノチーズと胡椒というシンプルな材料とレシピで構成される濃厚でクセのあるパスタです。
昔心斎橋にお気に入りのイタリアレストランがあってそこで初めて食べたカチョエペペの美味さは超衝撃的だった。サーブされてから食べる直前に追加でペコリーノを削ってかけてくれるんだけど、いつもパスタが見えなくなるまで盛ってもらった。ペコリーノロマーノの鼻に抜ける強烈な匂いとコク、そこに胡椒のスパイシーな風味が合わさりそれ以来虜になった。
YouTuberの彼が作っていたのはイタリアの星付きレストラン修行時代のレシピ。ひと手間を加えチーズのベースに野菜の甘味を足して星付きのレストランの味を再現すると言う初心者にはハードルの高い感じ、、
何度も動画は見たのでイメージトレーニングは出来ている。それに僕にはこの30数年間、本場ミラノの星付レストランからカプリチョーザまでイタリアンと言うイタリアンを食べ尽くしてきた舌とイメージがある!笑
それでは早速材料や調味料を調達する事から。
まずはチーズを調達しに近所のチーズ専門店FROMAGEさんへ。世界各国のあらゆるチーズを取り揃ろえ、初めて目にする様な珍しいチーズも沢山ある。これだけ一堂にチーズが揃っている専門店は大阪ではここだけだろう。
まず本日の主役は絶対的にペコリーノロマーノチーズ。これ以外のチーズではカチョエペペは成立しない。強い塩味と香りが特徴の羊のチーズ。ハマるとクセになります。
もう一つの決め手となるのは胡椒。ここはFabioさんおすすめのカンボジアの生胡椒をゲット。生の胡椒を塩漬けした物で食べると胡椒の概念が変わる。さすが世界一の胡椒と呼ばれるだけあってプチっと噛むととろり口の中でジュースが広がり濃厚で甘い香りが広がる。この胡椒をあてにワインが飲める。
通常のカチョエペペと言えば強い塩味の重いパスタですが、彼のレシピはそこにジャガイモとタマネギのペーストをミックスし野菜の甘味が効いた軽いパスタに仕上げる洗練されたレシピ。
早速調理開始する。
まずパスタを作る前にジャガイモを伸ばしていくブロード、いわゆる野菜出汁を作る。この辺は動画のレシピを忠実に再現。トマト、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、ニンニク、パセリ、セロリ、ローリエを入れて1時間以上煮込んで野菜出汁を取る。
ジャガイモを輪切りにして行くのだか均一な厚みに切るってなかなか難しい、、全く包丁をコントロール出来なくて厚みにばらつきが出来てしまった。。
ジャガイモとタマネギと炒め、そこは先ほど作っておいたブロードを入れて煮込んで行く。
ジャガイモに火が通ればブレンダーがないのでミキサーに移しペースト状に。ジャガイモの量が少し多かったので先程とったブロードで伸ばしていく。そして仕上げにペコリーノロマーノを削って入れていきソースが完成。
Fabioさんの動画を見ているともう少し汁気がありソースと麺がもっと綺麗に絡みきっている。フライパン返しの練習が必要だ。。
まあでも最初なんでこんなもんか、、お皿に移してこれでもかと言う位の追いペコリーノを振りかけて、先程の生胡椒をトッピングして完成。所要時間は約10分。
先程出汁を取る時に使った野菜はこれもペーストにしてコンソメ、バター、パルミジャーノレッジャーノチーズを加えてスープに。