「村上ソングズ」13 Tony Bennett | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.



「A Sleepin' Bee」です。

トルーマン・カポーティの「House of Flowers」をブロードウェイ・ミュージカル化した際、
カポーティ自身が作詞をした曲とのことです。

このトニー・ベネットは、フルコーラスをスローテンポで歌い上げていますが、
他の歌手は、コーラス部分をアップテンポで歌うのがスタンダードになっているそうです。
アル・ジャロウのバージョンで確認してみましたが、確かにそう。
でも最初の部分を省略してしまうと、なぜ「眠る蜂」を握り締めるのかがわからないでしょう、と
春樹氏のご指摘には同感です。
ただ曲調は、アル・ジャロウバージョンの方が、この意外とラブリーな歌詞
(だと私は思う)には合うような気がしますが。





「House of Flowers」は、「ティファニーで朝食を」に収録されている短編です。
邦題は「花盛りの家(村上訳)」、「我が家は花盛り(龍口訳)」となっています。

無知で、でも純真な娼婦が「これが本当の恋なのかどうか」を知るために
占いのおばさんだかなんだかに、教えられたおまじないでした。
蜂が眠ってしまってそのまま目覚めなければ、それは本当の恋・・・とのことで
この曲はその言い伝えの部分から入っていっているわけです。
だから前半を切り放しちゃうのはどうかな、ってことですね。

この小説のファンタジックなのにグロテスクで残酷・・・けれどもちっとも後味が
悪くないところが私の好きなガルシア・マルケスの小説に通じるものがあって、
これはかなり好きな作品です。
・・・というか「ティファニーで朝食を」に収録されている短編はいずれ劣らぬ名作だと思います。



文庫も翻訳者別に2冊持っていますが、わたしはこのティファニーブルーの表紙で
読むのが好きだ~!!私の永遠の1冊です。


ティファニーで朝食を/トルーマン・カポーティ

¥1,296
Amazon.co.jp




トニー・シングス・フォー・トゥ/SMJ

¥1,080
Amazon.co.jp