昨夜に続いての、圧搾法による精油のうち試験範囲内のもの2点です。
A)スィート・オレンジ
B)レモン
この2点は検定2級の対象精油、つまり基本中の「基」の精油です。
上記の分類によれば2精油とも同じ分類になります。
したがって、抽出法ほかの条件も昨夜のグレフル、ベルガモットと同じです。
1)抽出方法圧搾法
2)抽出部位 「果皮」
3)種類 「高木」
A)スィート・オレンジ
(オレンジ・スィートと表記しているものもあります。)
生活の木 C スイート オレンジ エッセンシャルオイル 10ml【HTRC3】/生活の木

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学名) Citrus sinensis
Citrus dulcis
Citrus ラテン語のシトロン、ミカン
sinensis ラテン語sinensis「シナ、中国産の」の意。
葡萄のように房状になっているから、また葡萄の香りに似ているからとも言われる。
dulcis ラテン語dulcis「甘い」の意。これはわかる~♪スペイン語の「甘い」が
dulceですので。
科名)ミカン科
原産地)アメリカ、イタリア、スペイン、ブラジルなど
分類) 柑橘系 (トップからミドルノート ブレンドファクター4)
特徴成分)なし
主成分) モノテルペン類85% (リモネン・ミルセンなど)
アルコール類5% (リナロールなど)
アルデヒド類2% (シトラール、オクタナール、デカナールなど)
個人的見解: 温かみのある、酸味をほとんど感じられない「みかん」の香りです。
シトラス系はやはりあの目にしみるような「酸味」があるほうが私は好きなのですが、
そういう癖がない分、使いやすくもあります。
シトラス系にありがちな光毒性もかなり低いです。
が、アルデヒド類を含むのでやはりそれでも皮膚刺激には要注意です。
我が家の肌弱めの次男もお風呂に入れるとちょっとピリピリするとのこと。
オレンジ精油入りの洗剤などもありますが、油汚れに効果を発揮するそうです。
レンジや、皮脂で汚れた窓や鏡に、希釈して使ってみるといいかも。
これはリモネンという成分の働きを利用したもので、エコですね~。
ただオレンジって化学反応起こすと、発泡スチロールなども溶かしてしまうので、
やはり使用方法は十分注意が必要です。
いろいろなレシピがネットには出ていますが、くれぐれもひとつのサイトを
見ただけでGO!としないほうが良いと思います。
他の情報と同様、誰かの書いたものをコピーして、またコピーして・・・
というものがとても多く、それ自体は仕方ないとしても、伝言ゲームのように
どこかで何かが変わってしまっていることはよくあります。
高濃度なので使用の際は、本当に気をつけてください。
B) レモン
生活の木 C レモン エッセンシャルオイル 10ml【HTRC3】/生活の木

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学名)Citrus limon
Citrusの由来はスィート・オレンジに同じ。
limon アラビア語limah→中世ラテン語limo→近代ラテン語limonへと変化したもの。
十字軍の遠征により伝播して言ったものと考えられている。
スペイン語でもそのままlimon(リモン)で~す♪
科名)ミカン科
原産地)アメリカ、イタリア、スペイン、アルゼンチンなど
分類) 柑橘系 (トップノート ブレンドファクター4)
特徴成分) シトラール(アルデヒド類)
皮膚刺激が強いが、抗菌・抗真菌・防腐に力を発揮する。
主成分) モノテルペン 87%
アルデヒド 3%
アルコール 2% (リナロール)
個人的見解)キリっとさわやかな香りで、目が覚めるような気がします。
これも柑橘系の中ではグレフルと並んで好きですね・・・精油だけじゃなく
ハーブティーも果実としても。
ジュースやハーブティにすると疲れを癒してくれたりリフレッシュが
できますが、精油からの香りも同様ですね。
夏向けの香水などにもぴったりだと思います。
光毒性、皮膚刺激が強いので要注意なのが残念なところ。
比較的刺激の少ないものテルペン類が多くの柑橘系の主成分になっているにも
かかわらず、わずかに含むアルデヒド類などにより、使用には注意の精油に
なってしまうところが面白いですね。
オレンジ以外はαーピネンを含んでいますが、このαーピネンは
大脳を活性化させるそうなのです。
今回色々調べていて知った(遅い!)のですが針葉樹の精油に
多く含まれていて清清しい香りの正体なのですね。
で、もちろんフィトンチッド効果があるということですが
直接ヒノキとかマツみたいな樹木の香りが柑橘系の精油から香るわけではありませんが
あのすっきり・さわやかな香りはこの成分も関係しているのかなと
思っています・・・これはもう少し調査します。
レモン・オレンジともに精油もほかに比べるとお手ごろか価格なので
お掃除の友、気分転換のともに1本あると良いと思います。
柑橘系の果物を食べた後、私は必ず外皮をはすして、夜浴槽に入れて
香りを楽しんでいますが、これも立派なアロマテラピーです(たぶん)。
防腐剤などが使われているものも多いので、外皮は良く洗ってくださいね!
これにて、精油31種類のうち7種の分類が終わりました。
有機溶剤抽出法 3種(ローズABS. ジャスミンABS. ベンゾイン)
圧搾法 4種(グレープフルーツ ベルガモット スィートオレンジ レモン)
次回からは一番多い水蒸気蒸留法です。
マザーグースにもこんな歌があります。「ORANGE & LEMON」