ギリシャの名門のご出身なのだそうです。
そういうわけで欧米社交界のあれこれが描かれています。
前半は社交界のゴシップがメインでしたが、
何しろ私には馴染みのない名前ばかりで、
だからタキの賞賛の言葉が本気なのか、嫌味なのかも理解しかねる始末。
それに世界史や各国事情についての素養もないと、ちょっとね・・・。
というわけでなかなか中身に集中できず、読み始めたのが
実はおととしの夏なのに、ようやく読了したのが昨日という
長丁場になってしまったのでした。
それでもジャクリーヌ・オナシスとその妹の葛藤などはとても興味深く
改めて彼女についての本を読んでみたいと思いました。
また、ブルース・リーや昭和天皇への大変な敬意など、意外な一面も。
後半はゴシップネタよりも私の好きなノーブレス・オブリージュについて
語られた部分が多く、なかなか楽しく、また結構感動しつつ読みました。
私の考えるハードボイルドの精神に通じるものもあり、このあたりの
矜持みたいなものが、単なるお金持ちと一線を画すものかと思ってみたり。
富の上にあぐらをかいた人間の書くものなんて・・・と思う向きあるかも
しれないけれど、人の精神とか魂ってのは目視確認できるものを超えたところに
存在していると私は思うので、このスタイル、私は嫌いじゃありませんし
また遠いものとも思いません。
人間それぞれ、それなりに使命があるだけの話ではないかと。
余談ですが、作中にも何度か名前が登場するカポーティ。
以前読んだ、その彼の「叶えられた祈り」を思い出しました。
実は内容はほとんど覚えていないのですが、あの作品で
カポーティがアメリカ社交界のゴシップを描き、
失脚することになりました。
このタキのように、小洒落た言葉で少々毒を込めたゴシップを書いて
また新たな境地を開き、別の立ち位置を得ようと考えてのことだったのかしら?
それは私にはわかりませんが、書く事が許される人とそうでない人が
あるということなのでしょうか。
「冷血」で成功したカポーティでしたが、やはり世間には「本物」と
認められたわけではなかったのかな、なんてことを思っていました。
が、このあたりについては別の機会にいずれまた。
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