ドラマ 「悪女について」 | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.

私の最も好きな小説のひとつ「悪女について(有吉佐和子)」が
4月30日 ドラマとして放映されるそう。

この小説をはじめて読んだのは高校生くらいだったかな~。
母が見ていたテレビドラマがあまりにも面白くて、家にあった
原作を読んだのが出会いでした。

本当に小説としてよくできた作品で、高校生のころに読んでいた
としたらもう30年以上たつわけですが、いまだに・・・というか
年齢が主人公に近づくほど(もう超えてしまったな)より一層
面白みが出てきたりして、私にとっては永遠の名著なのです。

ドラマは連続ものではなく2時間ドラマ。残念。
サイトであらすじを確認しましたが、9割がた端折られている印象。
原作では、主人公を知る人物たちが順番に一人語りの形で
彼女の印象を話していくわけですが、ある人にとっては天女であり
ある人にとっては悪魔であったりと極端に印象が異なります。

別々に語っている人物たちにも、お互いは知らなくとも
共有しているものもあります。ところが彼女への印象は全く異なる。
その各人の語りで、主人公の全体像を読者はそれぞれ描いていく。
この手法があってこそ主人公のミステリアス性が際立つのだと
思うのです。
だから申し訳程度に2,3人の語り部を出したところで、
彼女の魅力とか凄みはとてもとても演出しきれないと思う。
昼ドラでも良いから、あの原作の手法を踏襲したドラマを
見たいというのは本当のところです。

主人公演じるのは、沢尻エリカさま。
確か40代なのに30代と偽っている設定だった。
だとしてもエリカ様は若すぎるような気がする。
中学卒業したあたりをも描くことがあるとすれば、
この若さは必要だけど。
でも長年ドラマ化を熱望していたので、
彼女がどう演じるか、とても楽しみです。
小説とは全く別物として見てみます。


なお、本日21時からは、やはりドラマ「猫弁」があります。
甲斐よしひろ様が音楽監修しております。
普段テレビを見る機会のないワタクシも、
本日と30日はなんとか見たいと思っています。
ただ、果たして私にテレビ権利を渡してもらえるかどうかと
私自身が2時間、テレビの前に座っていられるかが問題ですが。



今でも年に2回は読み直す愛読書です。

悪女について (1978年)/有吉 佐和子

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