図らずも女性の生き方を描いたものばかり・・・特別女権がどうのという
ワタクシではありませんが、模索しながら強く生きる女性はやはり魅力的。
華の王 上 (朝日コミック文庫 い 70-1)/市川 ジュン

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北条政子をメインにした源平記。
キャラクターがあまりにも美しすぎて、面食らってしまった。
頼朝はまるでヴィジュアル系ロックシンガーのようであった・・・
なんじゃこれは?
とはいえ、やはり市川ジュンさんの描くキャラクターは魅力的。
下巻を読むのが楽しみ。
陽の末裔 1~最新巻(文庫版) [マーケットプレイス コミックセット]/市川 ジュン

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こちらは残念ながら全巻揃っておらず3~5巻という中途半端な
読み方になってしまった。
それでも巻末の年表と、以前読んだ「新 回顧的洋食事情」の
登場人物と多くが重なることで、かなり補完することは
できたけれどもやはり通して改めて読みたいと思う力作。
明治の終わり間近、東北から就職のため上京してきたふたりの
少女をメインにしたお話で、異なる方法ながらそれぞれが戦争を経て
自分自身の生き方を貫いていく。
悲惨な話を悲惨に書くことは楽なことだと思う。
悲しいという言葉を使えば、誰にでも伝わりやすいけれども
それでは単純すぎて面白くない。
市川ジュンさんの作品は死(それもすさまじい)や暴力を
描きながらも、決して陰鬱とした印象が残らないのが良いと思う。
これもキャラクターたちの信念の力。
好きな作家の一人です。
愛すべき娘たち (Jets comics)/よしなが ふみ

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「大奥」を数巻読んだだけで、まだ読みなれていないけれども
うまい方だと思う。
ただキャラクター(絵)の区別がつけづらいなあと思うのは私だけでしょうか。
こちらも血縁を主軸に、世代・環境の違う女性を描いていたもの。
市川ジュンさんの作品たちとは異なる現代の女性たちがメインです。
共感できる部分は多々ありますね。
「恋をするって人を分け隔てることじゃない?」という第3話の
爽子(さやこ)のこの言葉と、決断がかなり強烈だった。
三作品いずれも余韻の残る作品でした。
どれも信念持つ女性が描かれていたけれど、多分私の好きな部分が
そこにあるからこその余韻だと思う。