「人形の家」   ヘンリク・イプセン | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.

あまりにも有名な戯曲ですが、これも昔(昭和62年らしい)買って
読んでいなかった作品。
とても読みやすくてあっという間に終了しました。

女性の自立というよりも、「誇り」の位置づけに個人差があることを感じました。
名誉、世間体を重んじる人、人間として正しくあることを重んじる人、
この価値観の違いはやはり普遍的なものだし、相容れないだろうなと思う。
性差ではなく、あくまでも個人差ですね。

前半、ノラが自分の幸せぶりをあまり幸福とはいえないリンネ夫人に
とうとうと語る様子に「何、この人?」などと思ってしまい
かなりうっとうしかったけれど、終盤、ああして自分に
言い聞かせていたのかもと思った。

自分さえ黙って耐えていれば上手く回る、なんて思ってはダメなのですね。
大変にありがちなことだけど。

北島マヤ、姫川亜弓だったらノラをどう解釈し演じるだろうか・・・。


人形の家(新潮文庫)/イプセン

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ラストあたりを読んでいてこの曲のタイトルが浮かんだ。
懐かしすぃ~。でももうこれすら弾けないかもしれない。