でも対談というよりも、山田詠美が聞き手になった寂聴さんへの
インタビューといった感が強いかな。
私小説・死・男と女・場所の記憶・・・この4つをテーマに話は広がります。
山田詠美、前にも男性作家たちとの対談を読んだときに思いましたが
こういった対談のホステスとしてとても優秀だと思うなあ。
寂聴さんも良いけど、私はやはり詠美が好きだと思う。
何だろうね~、こうやって自分を客観的に見て、
律していける人はとても素敵だと思う。
人が思うよりもずっときちんとした人、だけど、情熱もまた
はんぱではない、そして客観的。
このモラルとパッション、の入り混じり具合と冷静さが
実に私好みなのだ。
幸せというのは瞬間的なものだというのは今凄く実感しています。
でもそれはそう感じる時間以外が不幸だという意味ではないのです。
ただ特別に感じるためにはやはり心のあり方というものが
大事なんだと思いました。
そう書いてあったわけじゃないけど、なんとなくこれ読んで
そう思ったんだよね。
二つの道があって、なぜあえてそちらを選ぶ?と若い頃から
皆様に言われてきた私ですが、やはりそれは変わらないです。
損得考えたら×な道だけども、基本、不本意なことはダメですね。
なので今日までの自分にほとんど後悔はない。
お二人曰く、これぞ芸術家のメンタリティなんだって。
おお、ワタクシ今からでも画家になれるかしら~!!??
読後の今、なぜかものすごく元気になってしまった私でした。
いま聞きたいいま話したい/瀬戸内 寂聴

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これも読んだ。
谷川史子の「吐息と稲妻」。
娘のお気に入りの漫画家さんで、ぜひ読むようにとお達しがあったのでした。
少女漫画の王道を行くという感じですが、すごくいいですね、この方。
ストーリーがというよりも、セリフがいいのかな。
表題作は、ちょっと不思議が入っていて、オチも最初から見えるお話だけど、
やっぱり泣いてしまったよ。
清く正しく美しい主人公たちがなんともかわいらしい。
吐息と稲妻 (りぼんマスコットコミックス クッキー)/谷川 史子

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