「朝日新聞の正義」  井沢元彦・小林よしのり 対談 | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.

3分の1位までで放置してあったものの残りを
ようやく今日片付けました。

井沢さんがいかなる人物かも知らず、またもや勝手に
(朝日新聞記者とよしりんの対談だ~!)などと思って
買ってしまったけれど、実際はどちらも反・朝日新聞の
立場からの対談なのでした。

「従軍慰安婦問題」「オウム真理教」「酒鬼薔薇事件」
「薬害エイズ問題」などの問題も含め、朝日新聞の体質を
明らかにすると共に、戦後の日本に与えた弊害などが
挙げられています。

資料も提示されて、論理的に語られているとは思いますが、
私としてはやはり同じ思想を持つ者同士ではなく、
VS.という形で、反よしりん(朝日新聞擁護派)との
やりとりを見たかったと思います。

同じものを見ている人間同士の対談はよりパワーアップ
するので、仲間同士の結束を固めて行くには良いかも
しれないけれど、一般ピープルが読むにはちょっと
過激になってしまう。
インパクトが強いからこそ、すぐに「よしりんは神だ!」
なんて安易に飛びつく人が出てくるのもまた
私は不幸だと思うのです。
このことはよしりんたち自身が憂いている、
朝日新聞をはじめとしたマスコミの所業が
招いてきたことと同じことのような気がします。
要は情報もちゃんと客観性を持って選びましょう、
ということだとは思うのですけれども。

私はよしりんファンだし、ふたりが指摘していることは
正論だと思うけど、読後感はあまりすっきりしなかったかな。
対談は密室で行って、その内容をそれぞれが発酵させて
別々に発表したほうが私としては良かったような気がします。


朝日新聞の正義―対論 戦後日本を惑わしたメディアの責任 (小学館文庫)/小林 よしのり

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