挿絵が、私の好きな銅版画家「山本容子」さんだったのも
購入意欲をそそりました。
あとがきを読むと、彼女はずっとシェイクスピアのソネットを
銅版画で表現したいと思っていたそうで、ある時にこの翻訳を
担当された小田島さんと作家の村松友視さんとで飲んだ時に、
必ず実現させましょうと約束があったものらしい。
で、実を言うと全体像を読むのはこれからなのです。
でもせっかくのシェイクスピアです。
翻訳ものを読んだだけで満足してしまうのは、わからないなりに
とてももったいないな、と買った当初から考えていました。
なのでパブロ・ネルーダの詩集を1日1篇ずつ、ブログに掲載して
味わっていったように、このソネット集もそうしてみようと思います。
シェイクスピア作品も「ハムレット」しか読んでいない私ですが
ロミ・ジュリの会話にもソネット形式が使われているそうなので
読んでおく価値は十二分にあるかなと思っています。
日本語訳は掲載して良いのか不安がありますので、
原文をメインに、そして俳優などによる該当ソネットを
朗読動画があればそれも、と思っています。
英語力およびシェイクスピア歴は限りなくゼロに等しいので、
質問等にはお答えできませんが、逆に読んでいく上での
アドバイスなどをいただければ幸いです。
そもそもソネットとは?ということについてはWIKIPEDIAに
詳しく書かれていますので、ご興味あればご覧ください。
ここではシェイクスピアのソネットについての説明のみ、
コピーして参りました。 (以下、WIKIPEDIAより)
シェイクスピア風ソネット
イタリア風ソネットの導入後まもなく、イングランドの詩人たちは
完全にネイティヴな形式への発展をしはじめた。
その詩人たちとは、サー・フィリップ・シドニー、マイケル・
ドレイトン、サミュエル・ダニエル、サリー伯の甥にあたる
オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア(en:Edward de Vere,
17th Earl of Oxford)、それにシェイクスピアなどである。
この詩形はシェイクスピア風ソネットまたはシェイクスピア風
十四行詩(Shakespearean sonnet)と呼ばれるが、
シェイクスピアが最初にこの形式を作ったからではなく、
シェイクスピアが有名な使い手だったからである。
この詩形は3つの四行連と1つの二行連から成り立っている。
三番目の四行連は一般に、予想できない急激なテーマの、
あるいは、イマジスティックな「ターン(volta)」を提示する。
一般的な押韻構成は「a-b-a-b, c-d-c-d, e-f-e-f, g-g」である。
くわえて、弱強五歩格で書かれている。
これは1行に10、もしくは11か9の音節があり、音節は
1つおきにアクセントが弱く・強くなる。
ソネットは14行でなければならず、最後の2行は
(例外があるかも知れないが)押韻された結末を持っている。
シェイクスピアのソネットでは、二行連は普通詩のテーマを
簡潔に述べるか、あるいは、そのテーマに新鮮な見方を提示する。
Let me not to the marriage of true minds (a)
Admit impediments, love is not love (b)
Which alters when it alteration finds, (a)
Or bends with the remover to remove. (b)
O no, it is an ever fixed mark (c)
That looks on tempests and is never shaken; (d)
It is the star to every wand'ring bark, (c)
Whose worth's unknown although his height be taken. (d)
Love's not time's fool, though rosy lips and cheeks (e)
Within his bending sickle's compass come, (f)
Love alters not with his brief hours and weeks, (e)
But bears it out even to the edge of doom: (f)
If this be error and upon me proved, (g)
I never writ, nor no man ever loved. (g)
-- シェイクスピア『ソネット集』116番
だそうです・・・今後の助けになるかな・・・。
ご一緒に楽しんでくださる方がいらしたら嬉しい限りです。
なお、ざっと見た限りでも誤字?とか文法的に?と思われる
ところもありますが、これがまたね・・・ネットで探すと
これらをきっちり解説しているページもたくさんあります。
もちろん全部英語です・・・私にはそこまで追う気力は
今のところありませんので、気になる方はご自身で
ぜひお探しになってみてください♫
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