・・・なんだか「青年の主張」みたいなタイトルになってしまった。
この秋、登録している市の語学ボランティアから連絡があり、
市内の企業でメキシコ人の世話(愚痴を聞いたり、買い物のアドバイスをしたり)を
探している、ということで伺うことになりました。
実際に伺ってみたら、完全な技術通訳でした・・・びっくりしちゃったよ。
しかも採用にかかわった方以外は全員が「プロ」が来たと思っていたわけね。
まったく持って、歯が立ちませんでした。
ここまでできないとは思いませんでした。
プロにお任せしたほうがよいですよ、と申し上げたものの、イヤ全然気にしないで
いいですよ~・・・ということで、結局3ヶ月過ぎてしまいました。
ありがたいことですね。
改めて感じたのは、伝えようという意思と、理解しようという意思があれば
言葉なんてどうにでもなるってことですかね。あ、あと信頼関係かな。
日本語を解さないメキシコ人と、スペイン語をまったく知らない日本人。
でもどちらも技術者であることと、移管を成功させようという熱意で、
片言ながらきっちり仕事は進んでいくのです。
私の出る幕など、ほとんどないくらい。皆さんご立派です。
英語と違ってスペイン語は長く習ったわけでもないから、できなくても
恥ずかしいなどと思わなかったし、現地で通じないと「なぜネイティブの癖に
私のスペイン語が理解できないんだよ!!」などと逆ギレ気味だったけど、
ついつい今回は緊張のあまり、逆に文法的な正確さを求めているうちに
言葉がすんなり出てこなくなってしまいました。
私を抜きに日本語とスペイン語の片言チャンポンでちゃんと進んでいくんだから
私も考え方変えなくちゃ、と思ったりして後半はだいぶ良くなりました。
3ヶ月だけで、あとはなんとかなるからというお話でしたが、
それでも私を必要としてくださる部署があり、年明け半ばからさらに3ヶ月
仕事をいただけることになり、大変うれしく思っています。
あれから21年たって、本当は20年目の2009年にスペインにもう一度と思っていたのに
もう2010年も終わっていきます。
だけど、とにかくこの数年、スペイン語に再び触れることになり、その結果が
こういう形になったことは喜ばしいことかな、と思ってます。
スペイン語ってね・・・本当に音が美しいのです。
何しろ「神と話す言葉」といわれているくらいですから。
一体いつ次回がやってくるのか皆目見当もつかない・・・・などといわずに
少しずつ近づいていると考えて、これからも続けていこうと思います。
JULIO IGLESIAS様が、自分の故郷ガリシア地方をガリシア語で歌った名曲。
「UN CANTO A GALICIA (ガリシアの歌)」。
みずみずしく、そしてどこか日本の田舎を思わせる美しい海岸線でした。