1989年 4月中旬頃 ②
２）生活・・・・
学生と居るからだと思うけど、それにしてもどこも夜遅くまで遊んでいる人がいない。
エイケ達は本当によく勉強しています。
２３時半くらいに道を歩いている人は平日などいないようです。
（土日のことはわからない）
商店などは、スペインのように土曜の午後と日・平日の１８時半以降は
きっちり閉店です。
でもサラマンカでさえおみやげ屋さんとお菓子屋さんは土日も開いていたのに
ドイツは観光地（といっても大して見てないし、わからないけど）でさえも閉まってた。
これは驚いた。ハイデルベルクは開いていたけど。
テレフォニカではコレクトコールもクレジットカードも使えない。（スペインは可）
英語の通用率はスペインよりははるかに高いけど、それほど進んでいるとも思えない。
テレビ・映画館はすべてスペイン同様ドイツ語吹き替え。
こういう点、字幕の出る日本はいいですね。
スペインですっかり夜遊びぐせがついていたから、今は刺激がなくてつまらない。
日本人はほとんどいないようだけど、じろじろ見られたり、「ＣＨＩＮＡ」と
言われることもない。だけど静かすぎる。
スーパーなどの品ぞろえは大したものです。スペインとは比べ物にならない。
スペインって携帯用のシャンプーとかなくて、ジャンボサイズばかりだったしね。
だけどスーパーではあのビニール袋とかくれないのです。自分で持っていかなきゃ
いけないというわけです。
もちろん全てじゃないけど。スーパーマーケットと呼ばれるものは大体そうみたい。
洋服売り場があるようなヨーカドーみたいなところはくれます。
町並みはすごくきれい。手入れが良く行き届いている。
スペインみたいに汚れっぱなし、壊れっぱなしということがない。
暖房もよく効いています。
古い家らしいのに、壁を塗り替えたりしているらしく古めかしいという感じを受けません。
花や植え木にもとても気を使っているようで歩いていてすがすがしくて気持ちが良い。
でも！でも！スペインのあの汚らしい、うるさいサラマンカの裏通りのほうが
私は好きなのだということがよくわかった。
カテドラルなども見たけど（これははがきにも書いたけど）スペインのほうが数十倍
技術力がある。
外観はまあまあなのですが、繊細さがないのです。
彫刻とかのバランスも悪いし、エイケの実家のある街に小さなお城があって見学したとき、
あまりの趣味の悪さとつたなさに私は驚いてしまった。
アランフェスやセゴビアのアルカサール、そのほかのスペイン建築物のもつ
あの優雅さみたいなものが全くない。
天井画などは子供の落書きのようだった。
あれなら修道院のように何もない壁のままのほうが絶対にいいと思いました。
ドイツではこういうものには期待しないほうがいいと思うようになりました。
ハイデルベルグのお城も雑な印象を受けました。まあおおらかと言えば言えるのでしょう。
住宅などはとても手がかかっていてきれい。
ショーウインドウもセンスが良いんだけどなあ。
売っているものもよい。なのにこの差はなんなのだろう。
全体として物価はそう高くはないです。とにかく日本が異常に高すぎる。
大体何で辞書が3000円もするんだ！？洋服だって、靴だって、何だって。
あの交通費・・・あ～あ。
スペインに比べれば高いけど、お茶は150から200円くらいかな。
中華はスペイン！！
MENU DEL DIA（日替わりメニュー）とか550ペセタくらいで死ぬほど
食べられる（デザート付）。スペイン料理の店より全然安いです。
先日食べた、ARROZ FRITO（チャーハン）は11マルク(×75円)だからかなり高い。
レストランは平均13マルク位は最低かかると思う。
もうとにかくスペイン価格、ドイツ価格、どちらにしても500円を超えると
ものすごく高く感じる様になってしまっている私です。
まだまだ続きます～。
BÜDIGEN
エイケの実家のある街とその近郊。1989年4月8～9日に訪れたようです。
こんな素敵な街で生まれ育ったなんて！うらやましすぎます。
うっとりするほど美しい、まさにおとぎの国のようですね。
一番下左側がエイケの実家です。
ご家族に歓待されてこのちっぽけな日本人には
2度と味わえないような経験をさせていただきました。
本当にありがとうございました！！！みんなどうしているんだろうか・・・。
