萩尾望都の視線 | MARIA MANIATICA

MARIA MANIATICA

ASI ES LA VIDA.

萩尾センセーは、私がこの世で一番好きな

漫画家でありますが、ひとつだけ、なんだか

納得できないことがずーっとありました。


それは、彼女の描く女の子。


「ポーの一族」、

「トーマの心臓」、

「11人いる!」


これらをはじめとした名作の主人公の多くは

思春期の男の子で、もうそれはそれは

生き生きと描かれているのに、

女の子の描写となるととにかくつまらないの。


絵は相変わらず美しいんだけど、

女の子ってこんな???って思いでいっぱい。

ヒロイン的に描かれていても、それは

サブキャラを際立たせるためのものみたいな

存在。いなくても良いくらい・・・にすら思える。

少年漫画に出てくる、女の子みたいだとも

いつも思ってました。


女の子で魅力的なのは


「百億の昼と千億の夜」の阿修羅王

「スターレッド」のレッド・セイ

「半身」の双子の女の子

「アメリカン・パイ」のリュー


なんてのがいて、その極めつけは

「11人いる!」のフロル!!

でもいずれも彼女たちは

中性的に描かれているんですね。

少年のような少女って感じで。


特にフロルは両性体―性未分化状態で、

このままだと女の子になってしまう。

どうしても男になりたくて、自分の星の

条件をクリアするために、宇宙大学の

試験を受けに来たという設定。

ものすごく美形なのに、男性もたじろぐ

乱暴な言動の数々・・そこがまた、

たまらなく魅力的なんだけど。




11人いる! (小学館文庫)/萩尾 望都
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思うのは、あの方の視線は「男性目線」

なのかな、ってこと。

おそらく女性としてものを考えていないんじゃ

ないかな・・・と。


両親、とりわけ母親との葛藤があったらしく、

彼女の描く、親子関係も実に興味深い。

親になりきれていないとか、自分勝手とか

とにかく未熟な親が、男女を問わず、

よく出てくる。


「イグアナの娘」

「バルバラ異界」

「残酷な神が支配する」


母性がないのとは違うんだろうけど、

(いや、逆に、他を凌駕するほどの

母性の持ち主なのかもしれないけど)

独特の女性観を持っているのは確かだと

私は思うな。


女性観というよりも、固定観念かな・・・?

このことは誰とも話したことがないので

同感!と思ってくださる方がいるかどうかも

わからないけど。


同じ24年組の大島弓子の描く

暖かい家庭、母子関係とは大違い。


ただ、大島弓子の作品は、かわいい

ちび猫で知られる「綿の国星」以外は

実はかなり怖い内容なんですよね。


絵もせりふもモノローグも、かなり

独特で詩的、ほのぼの感もあるのだけど

精神的にかなり厳しいものが多い。


この点は、萩尾センセーの多くの作品の

エンディングが、悲惨なようでいながら、

そこに何か未来につながる希望を感じ

させていくのとは、対極的な気がします。


読んでみてね~♪